9-1 神聖魔法を勉強する。
翌日。
そういえば、暖かくなってきた。
暖炉の火もつけようかつけまいか迷うようになってきた。
といっても、朝はまだ寒いのでつけていた。
昼頃には暖かくなるので、暖炉の火を消すようになる。
そして、夜になると、また暖炉に火をつける
その繰り返しである。
さて、昨日に続き、神聖魔法の教本を勉強することにした。
今日中には読み終わる量だった。
夕方には読み終わった。
寒くなってきたので、暖炉の火を灯す。
もうすぐ春が近づいている。
暖かくなれば、暖炉は使わなくなるが、畑仕事が待っている。
それはともかく、明日は実践だが、すぐに終わる予定だった。
翌日。
神聖魔法を試すべく、家からだいぶ離れたところへ移動していた。
神聖魔法は以前も述べた通り、攻撃魔法は少ない。
逆に回復魔法が多いのだ。
回復魔法は既に確認済みだ。
問題は、蘇生魔法が載っていたのだ。
残念ながら誰かを殺してまで確認するつもりは、さらさらない。
実際に、誰かが殺された時に使おうと思う。
ということで、回復系の確認できる魔法はゼロであった。
攻撃系の魔法はたった一つのみ確認できる。
ただし、これもまた威力が大きい魔法だった。
神聖魔法、最大の攻撃魔法だったのだ。
これから、それを試すつもりだった。
まずは、結界の準備である。
「結界!!」
瞬間、四角い箱の結界が出現する。
次に、真ん中に、かかしもどきを出現させる。
準備完了である。
次に呪文を唱え、解き放つ!
「“至天消失波動”!!!」
瞬間、かかしもどきを中心に、複数の魔法陣が展開されていく!
展開が完了した途端、かかしもどきに向かって光が注がれる!
途端、光がかかしもどきを消滅させていく。
光の束は、まるで対象の存在を喰い尽くしていくかのようだった。
やがて、光が収まり、魔法陣が消えた時、かかしもどきは消滅していたのだった。
威力は申し分なく絶大だった。
弱点は、魔法陣の展開に時間がかかることだ。
ただし、対象が魔法陣に囲まれた時点で、逃げ出すのは不可能である。
逆に、内部から魔法陣の破壊は可能なのだ。
ただし、同程度の魔法威力で破壊する必要がある。
この魔法は、かなりの魔力消費がある分、威力が大きい。
となると、上級魔法でも扱えない限り、内部からの破壊は不可能であった。
ということで、簡単に破壊することも不可能であった。
これも扱いが難しい魔法だな、封印かな、とルークは考えるのだった。
ともかく、これで司祭級が覚える神聖魔法を使いこなすことに成功した。
確認できない魔法は、実際にその場面に遭遇するまで使われることはなさそうだった。
いつその時が来るのか、それは不明だが、その時は使ってみようとルークは思うのだった。




