8-10 帰宅。
翌日。
フェイドとはお別れである。
フェイドは特に何も言わず、修行に出かけて行った。
次は魔法の修行らしい。
上級魔法をマスターすべく修行なのだとか。
だが、ルークはなんとなくわかっていた。
フェイドもちゃんと目標を持って動いているのだ。
いつか、ルークとの約束を果たしてくれるだろうと、信じることにした。
ルークは、城を出ると、市に向かって歩き出した。
買いそびれていた服を見繕うためであった。
服を購入後、大きな袋に詰め込み、都市ラークネスの城外門をくぐる。
そして、“瞬間移動”にて村に帰るのだった。
村到着後、村長宅を訪ねる。
「今回も長かったな。
何があったんだ?」
「あぁ、はい、実は・・・」
ルークは、今回の出来事を簡潔に報告する。
最初は、ルドマンは興味深そうに聞いていたものの、そのうち何か考え込み始めたのだ。
そんなに難しい話はしていないのだが。
「ルーク、おまえは、何を目指しているんだ?
騎士なのか?魔導士なのか?」
「魔導士ですよ。」
「それじゃ、何で騎士の真似事しているんだ?」
「それはですね、フェイド様に巻き込まれたのであって、
僕の意思ではないです。」
と、ややこしい問答に巻き込まれるのであった。
昼前に自宅に到着した。
暖炉に火を灯すと、購入した書籍を本棚に収める。
それから、購入した服も棚にしまった。
そして、椅子に座ると、本棚より古い神聖魔法の教本を手に取る。
これから、司祭級の魔法を覚えるのだ。
冬はそろそろ終わりを迎える。
ルークは、勉強をし続けるのであった。




