8-9 訓練!
翌日。
ルークはフェイドに引っ張られるように、ラークネス騎士団の隊舎へ連れていかれた。
そして、騎士や訓練生の面倒を見ることになった。
その間、フェイドは、ファンブルやレオンと剣の稽古をすることになる。
ということで、今日から教官となったのだ。
ただし、タダではない。
城での食事と宿泊を認められたのだ。
期間は一週間である。
そんなわけで、やむを得ず、引き受けることにしたのだ。
ちなみに、ルークの訓練は厳しいものではなかった。
全体練習の際は、皆の動きをみて注意したり、アドバイスしていた。
模擬試合の際は、相手役を務め、弱点強化や癖を見抜くなど、的確なアドバイスを積極的に行った。
特に、訓練生は自分と歳が近いのもあり、積極的に教えていった。
結果、一週間で大きく伸びた騎士や訓練生も現れたのだ。
ルークは教え方も上手だったのだ。
団長の執務室にて、いつものメンバーが集まっていた。
「ルークには感謝せねばならないな。
騎士や訓練生たちがより成長したように思われる。
君のおかげだ。
感謝する。」
レオンはルークに頭を下げた。
「僕は大したことはしていませんよ。
皆さん、物覚えがよかったんだと思いますよ。」
「いや、それだけじゃないな。
アドバイス内容がよかったんだと思うぞ。
しっかり相手の動きを見ている証拠だ。
たいしたもんだぜ。」
ファンブルも高評価のようだ。
「全くもって、惜しい存在だな。
もし我が騎士団に入ってくれれば、より精強無比になれたかもしれんのにな。」
ラウル団長は未だ未練があるようだ。
「で、訓練を教えてみた感想はどうだったんだ?」
フェイドに質問され、ルークは答える。
「そうですね。
とりあえず、皆さんの動きや挙動をしっかり観察しました。
そして、自分の動きと比較した上で、アドバイスすることにしたんです。
その結果、皆さん、無駄な動きが減ったと思います。
それに、とても楽しかったですよ。
自分で戦うのもあれですが、教えるのも向いているのかもしれませんね。」
ルークの率直な感想だった。
「是非、また来てほしいものだ。
その時は、教官として歓迎しよう。」
ラウル団長の言葉に、ルークはちょっと困るのだった。




