8-2 気分転換に買い物に行こう。
翌日。
水系統の上級魔術をマスターしたのだから、王都に向かっても良かったのだが、やめておいた。
後日、伺うことにした。
今日は、都市ラークネスに行ってみようと思ったのだ。
前回は、お金の準備ができておらず、本屋に寄ることもできなかったのだ。
ちょっと覗いてみたい気分になったので、今日行ってみることにしたのだ。
ちょっとした気分転換にもなるだろう。
早速、お金の準備を始めるのだった。
金貨100枚を用意すると、袋にしまう。
大きな袋を用意し、その中に、金貨の入った袋を入れる。
あとは、パンに水袋も入れておく。
旅に行くときは、念のため持っていくのである。
あとは、防寒マントを羽織り、剣を佩き準備完了である。
「さて、行きますか!」
ルークはまず、村長宅に訪れる。
そして、出かける旨を伝えると、“瞬間移動”にて都市ラークネスへと飛ぶのであった。
都市ラークネスに到着後、門番のチェックを受けた後、都市内へと入る。
ルークは早速、“情報収集”の魔法で都市内の情報を探る。
本屋は一店舗のみのようだ。
この魔法は便利だ。
都市内のありとあらゆる情報が手に入るのだ。
本屋の場所もすぐに特定できた。
ルークはまっすぐ本屋に向かうのであった。
本屋に入った途端、再び、“情報収集”を行う。
この魔法で、本屋内の書籍の情報を取得するためだった。
そのため、“情報収集”はこの本屋内に限定していた。
欲しい本がないか、チェックしてみると、見つかった。
早速、その本のある場所に向かって歩く。
本棚の位置も完璧である。
該当する本を手に取り、内容を確認する。
それは、中級の魔術書だった。
無論、中級の魔法は使いこなせるが、所持している魔術書に含まれていない魔法が載ったものだった。
これは、魔術学院では教えられていない魔法が掲載されていたのだ。
つまり、使い勝手の悪い魔法が載った書籍だったのだ。
大昔の魔法使いや魔導士は、多くの魔法を創り出したというが、実際現在使われている魔法はごく一部にすぎない。
つまり、使いやすいか否かで分別されていたのだ。
結果、使いにくい魔法は淘汰され、やがては世の中から姿を消す運命にある。
だが、それを残そうと、魔術書に書き残す者がいるのである。
その魔術書がここにあったのだ。
“情報収集”で確認する限り、幾つかの魔法は使えそうだったのだ。
ただ、ルーク基準で「使える」なので、果たして本当に使えるのか疑問だったが。
ルークは、この一冊を手に取ると、次の本を探す。
少し移動すると、すぐに見つかった。
書籍を手に取ると中身を確認する。
書籍の内容は、主に補助魔法が掲載されたものだった。
戦闘以外にも使える魔法が載っているのだ。
これは、術式も難しくないので、すぐにでも使えそうだった。
この本もゲットだ。
他に良い本がないかチェックしてみるものの、無かった。
あとは、あまり役に立たない魔法書に、既に入手済の書籍ばかりだった。
とりあえず、この二冊で決定だ。
ルークは会計を済ませると、外に出るのだった。




