6-1 手紙が届く。
翌日。
いよいよ、上級魔術書を読む時が来た。
これを覚えれば、魔導士に近づくことができるのだ。
ルークは、気合を入れて、魔術書を手に取ると、読み始めた。
ところが、読み始めて数分後、ドアをノックされたのだ。
「はい?」
ドアを開けると、そこには村長のルドマンが立っていたのだ。
「ルーク、手紙が届いたぞ。
おまえさん宛だ。
どこぞの子爵様だそうだが、心辺りはあるのか?」
手紙を受け取り、確認する。
それは、ミルドベルゼ子爵家からの手紙だったのだ。
「はい、お知り合いの貴族の方です。」
「そうか、なら間違いないな。
じゃ、確かに渡したぞ。」
そう言って、ルドマンは去っていく。
ルークはドアを閉めると、椅子に座り、手紙の内容を確認する。
手紙の内容を要約すると、こう書いてあった。
『レイヴンが子爵位を継ぐことになった。
その後に、レイヴンとサーシャの結婚式も執り行うことになった。
そこで、ルークにも参加してもらいたい。
ただし、ルークはテーブルマナーとか貴族の習いとか知らないだろうから、
教育してやる。
早めに来い。』
レイヴンが子爵位を継ぐことは、祝うべきことだった。
しかし、結婚式に参加とは一体どういうことだ?
親戚や縁戚でもないのに、参加していいのだろうか?
ルークは疑問に思った。
あと、テーブルマナーとか貴族の習いとかは全然知らないのだ
ルークは、一応貴族の生まれではあるが、そういったことを学んでこなかったのだ。
正確には、学ぶ前に追い出された身なのだ。
早めということは、結婚式自体はもう少し後ということになる。
これは、明日にでも向かうべきかもしれない。
幸い、“瞬間移動”が使える。
明日、出発することに決めたのだった。
それまで、魔術書を読むことにしたのだった。
夕方、目をしぱしぱさせながら、本を閉じると、夕食の準備を始めるのだった。




