5-5 山を越えて都市ラークネスへ向かうことになりました。
ルークとカシスは片手に荷物の入った大きな袋を抱え、山の中を移動していた。
山を越えると、すぐ平地になる。
山を越えるのに、時間がかかる見込みだった。
何せ、雪が積もっているのだ。
足が膝まで埋まるくらい雪深いのだ。
それでも、二人は速度を落とすことなく、歩き続ける。
その時、カシスは思い出したように、口を開く。
「そういえば、昔、山賊を倒したことを思い出していた。」
「僕もです。
あれから数カ月なのに、なんだか遠い昔のようです。」
「そうだな。
あっという間の出来事だったからな。」
会話は一旦途切れる。
「ラークネスってどんな街なんですか?」
ルークの質問に、カシスは考える。
「王都ほどではないが、人が多い。
後は、生活に必要なものはなんでも揃うな。
物資を揃える時は、王都ではなく、ラークネスで揃えることが多いな。」
「へぇ、じゃ、本屋もあるんですね?」
「ん?魔術書か?
あるにはあるはずだ。
俺は本屋には寄らないからな、わからんが。
もし寄りたいのであれば、時間を作ろう。」
「ありがとうございます。」
会話は途切れ途切れではあったが、二人の歩調は変わらなかった。
そして3日後、彼らは都市ラークネスに到着するのである。




