表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第50章 年始の挨拶に行きました。
510/526

50-3 皇帝陛下への挨拶。③

「さて、ルークよ。

 貴殿、やってくれたな。

 街道敷設をかなり進めておるな。」


皇帝陛下は笑みを浮かべながら、突っ込んできた。


「そうだぞ、ルーク。

 しかも、旧ミーディアス王国領で、全面的に進めているようだな。

 どこにそれだけの財源を用意したんだ?」


クリシュナが噛みつく。


「まぁ、財源はともかく。

 最初は都市ルクサスメリルを治めた時から進めておりました。

 都市ルクサスメリルから、都市メリアードまで街道整備を

 進めていましたからね。

 今年には完成する見込みです。

 それから、都市ルクサスメリルから、王都までの街道敷設も

 進めているはずですよ。

 マクドフェルド侯爵には、僕の引継ぎをお願いしましたからね。

 今頃、問題なくば、きっちり進めているはずです。」


「確かに、そちらの噂も聞いている。

 君が進めていたのか。

 そして、今度は、都市ミルディアを中心に進めているとは。

 君は何を考えている?」


クリシュナの質問にルークは答える。


「簡単な話ですよ。

 街道を作り、商業を活性化させるつもりです。

 都市ミルディアを中心に、他都市にも街道を整備することにより、

 商人の往来を安定化させます。

 その途中に、宿場町も形成し、税の徴収増加も確立します。

 そして、宿場町の活性化にもつなげられるでしょう。

 道を作ることは、この国に血を流すのと同じくらい、重要なことですよ。」


「確かに、ルークの言う通りだな。

 商業の活性化は、この国に大きな影響をもたらす。

 戦争が無い今、内政の活性化が優先事項だ。

 それは、まさに理に適っている。

 さすがは、ルークだ。」


皇帝陛下がルークを褒める。


「なるほどな。

 街道は金のかかるもの故、躊躇していたが。

 ならば、都市ミルディアが活性化すれば、それが証明されるわけか。

 しかし、各地が進めている敷設工事、どの程度かかるのだ?」


「そうですね、確認した限り、10年程度はかかる見込みです。

 これでも、だいぶ短くなったんですけどね。

 宿場町は、既に設置を進めています。

 徒歩で約1日の距離に、必ず設置しているんですけど、こちらは好評ですよ。

 警備隊も設置したので、犯罪も起きていない状況です。

 宿場町は、これからも活性化する見込みですよ。」


「なるほどな。

 そう考えると、他の地にも設置したくなるものだ。

 クロムワルツ公爵やウォーザード伯爵も要望していたくらいだしな。」


「クリシュナよ、貴殿が皇帝になったら、街道敷設、進めても良いと思うぞ。

 国家事業にしても問題あるまい。

 見本は既におる。

 ルークを中心とした都市ミルディアのケースを参考にすれば良い。

 もし、迷うようなら、ルークや都市ミルディアの政務官、

 マクドフェルド侯爵や都市ルクサスメリルの政務官を招集して

 聞き取りを行うといい。

 こやつらのことだ。

 良い案を提案してくれるはずだ。」


「そうですね。

 しかし、何故父上の代で実施されないのです?」


「余の事業にするつもりはない。

 これは、クリシュナの初の事業とすることで、初の手柄にするといい。

 皇帝は何らかの事業を成して、名声を得る必要があるのだ。

 そのいい機会ではないか。

 内政を活性化させた皇帝として、名を遺すくらいせねばな。」


皇帝陛下は笑みを浮かべる。


「・・・わかりました。

 私が即位したら、街道敷設の件、進めていきたいと思います。

 ルーク、手伝ってもらうぞ?」


「はい、お任せください!」


こうして、街道敷設の件が、国家事業として実施されることが決まった。

しかも、クリシュナが皇帝即位後に実施することになるのだった。

ちょっと先のことではあるが、実施は確実なのであった。



こうして、夕方まで雑談を交えつつ話込み、そして夕食まで一緒した。

その後、ルークとアリシアは、馬車に乗って、行きと同様に転移魔法にて、都市ミルディアに帰還するのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ