4-12 犯人を逮捕!
騎士2人は、あっさりと自白した。
ルークの言う通り、ブレオンの指示で暗殺を請け負っていたのだ。
「決まりだな。
ブレオンを捕らえる。
数名の騎士を借りる。」
レイヴンは騎士団長にそう命令すると、8名の騎士を引き連れていくことにした。
8名とも、かなりの手練れのようだ。
全員剣を佩き、ミルドベルゼ子爵邸に向かうことになった。
ブレオンはまだ気が付いていない。
屋敷にいるところを捕らえるのだ。
「ルーク、頼むぞ。」
その言葉に、ルークはうなずくのだった。
ミルドベルゼ子爵邸に到着すると、レイヴンは一直線にブレオンの私室へと向かった。
無造作にドアを開け、ブレオンの部屋に入る。
「兄上、何事です?」
ブレオンは驚いていたが、何かを察したようだ。
「ブレオン、貴様もこれまでだ。
私の暗殺未遂容疑で捕縛する。
捕らえろ!!」
すぐさま、騎士たちが動き出す。
ブレオンはすぐさま拘束され、両ひざを着き、両手を後ろ手に縛られる結果となった。
レイヴンはブレオンの正面に立ち、見下ろしていた。
「くそっ、このような始末、許されぬぞ、兄上!!」
「許さぬのは私の方だ。
貴様には当面牢獄で頭を冷やしてもらう。
覚悟するといい。」
「ぐっ・・・」
その時、皆安心していた。
ただし、ルークは手を動かしていた。
そう、ブレオンが次に何をするのか、読めていたからだ!
ブレオンは何か唱えた瞬間、後ろ手に縛られた縄が解かれる。
違う、ナイフのようなもので斬り裂いたのだ!
そして、ナイフを中腰で構え、レイヴンに向かって突進したのだ!!
「死ねぇぇぇっ!!!」
グサリとレイヴンの心臓に突き刺さったように見えた。
「!?!?」
その時、ブレオンの表情が固まったのだ。
そう、魔法で創られたナイフは、レイヴンの体に届いていなかったからだ!
そのナイフの周囲には風の結界がまとわりつき、ナイフを逆方向へと押し戻していたのだ!
これは、ルークの仕業だった。
ルークが咄嗟に魔法を使い、風の結界で防いでみせたのだ!
ルークは、次の瞬間には剣を抜き放ち、ナイフを叩き落したのだ!!
「がっ!?」
その結果、風の結界により、ブレオンが後ろに大きく飛ばされたのだ!
そして、ルークは、ブレオンに剣を突き付ける!
「これまでだ、観念しろ!」
ブレオンは動けなくなっていた。
ルークの威圧に、逆らえなくなっていたのだった。
その後、騎士に取り押さえられたブレオンは、騎士たちによって連れていかれた。
これで、彼は投獄されることになるだろう。
最後の最後まであがいた結果、すべてルークの手により妨げられる結果となった。
「ルーク、感謝する。
君のおかげで、二度も命を救われた。」
レイヴンは感謝の言葉を口にする。
「いえ、たまたまですよ。
ですが、こんなに早く解決するとは思っていませんでしたが。」
「そうだな、あっけない幕切れだったな。」
レイヴンはそういうと、一息つく。
そして、自室へと戻るのであった。




