1-5 魔力を無尽蔵にしたい。
次に考えたのは、魔法使用後、気絶することだ。
これは、魔力切れが原因だと、ルークは考えていた。
これが無くなれば、常時魔法を使えるのではないか、と考えたのだ。
ただ、ルークは気が付いていないのは、元々魔力が全然ないことだ。
自分の魔力量は検証する方法がないのも悪かった。
当然だ、今のところ、「創造系魔法」以外の魔法が使えないのだから。
では、魔法が無限に使えるようになるには、どうすればいいのか。
魔力が無尽蔵にあればいいのではないか?
その考えに行き着いたのだ。
そうすれば、いちいち気絶せずに済むのではないかと。
ルークは、肉体強化の時同様、ベッドに仰向けになり、両掌を胸に当てる。
そして、魔力を無尽蔵にしたいと願った。
当然だが、イメージはない。
ただ、ルークの頭の中のイメージは、水がめの水が、常に溢れているものだった。
確かに、魔力を水に例えることができれば、イメージとしてはわかりやすいかもしれない。
願ってから1時間経過した。
気絶する様子はなかった。
ずーっと同じ態勢で過ごすのもつらくなっていた。
ルークは、手を放し、ゆっくりと起き上がる。
体に変化はない。
魔力が増えたイメージもない。
はて、どう検証したらよいものやら。
ルークはそう考えると、金貨のことを思い出す。
金貨を「創造系魔法」で生み出して、気絶したら失敗したと判断できる。
成功した場合は、気絶しないはずだ。
ルークは、再びベッドに仰向けになる。
お腹の上に右手をのせ、手を閉じる。
そして、金貨をイメージする。
途端、手のひらに金貨の感触が確認できた。
手のひらを開くと、金貨5枚が出現していた。
そして、気絶しなかった。
「あ、あれ?
気絶しない?」
今度は起き上がり、椅子に座る。
再度、同じく右手を閉じ、金貨をイメージする。
すると、また手の中に金貨の感触が現れる。
手を開くと、金貨が5枚出現する。
だが、やはり気絶しなかった。
「もしかして、うまくいってる!?」
ルークは念のため、もう一度、金貨生成を行った。
やはり気絶せずに、生成できたのだ。
「やったー、この実験も成功だ!!」
ルークは大いに喜んだ。
まさか、こんなにうまくいくとは思ってもいなかったのだ。
これで、違う魔法も使えるようになるんじゃないか、と考えるようになっていたのだった。




