4-7 王都到着!
自己紹介が済んだ後、早速本題に入る。
「あの男たちは野盗だったんですか?」
「たぶんね。
私たちも知らない人だったから、恐らくは、と思う。」
ミレーナは忌々しそうに答える。
「そうですか。
とりあえず、死骸を晒しておくわけにもいかないので、明日片付けましょう。
林の中に隠せば、誰も気がつかないでしょうし。」
「そうね。
旅人にとっては、邪魔だしね。」
明日の作業はこれで確定する。
「それで、どちらへ向かう途中だったんですか?
もし王都であれば、僕も一緒に同行できるんですが。」
「えぇ、ルークと同じ王都よ。
護衛してくれるの?」
護衛の言葉に、ちょっと違うような気がしたが、とりあえず話を合わせる。
「そうですね。
お二人が良ければ、王都まで一緒に同行しませんか。
護衛が務まるか怪しいですが。」
「えぇ、ルークなら信用できるわ。
よろしくね、ルーク。」
そう言って、ミレーナは手を差し出す。
ルークも手を差し出し、握手をする。
「じゃ、今日はここで、一泊しましょう。」
「そうね。
ポールが回復したとは言っても、私も疲れたし。」
「そうですね。
お嬢様はお疲れでしょうから、お休み頂いた方がよろしいかと。」
「じゃ、僕が見張りをしますので、ゆっくり休んでください。」
ルークは立候補し、2人に認められた。
2人が眠った後、火を消さないように、小さな木の枝を投げ入れる。
少し冷えるが、これなら大丈夫だ。
夜は静かに訪れる。
翌日。
野盗3人の死骸を林の中に隠すと、3人は王都に向けて歩き出した。
到着は明日の見込みだ。
3人は快調に進んでいった。
途中、また野盗に出くわさないか警戒していたが、野盗は現れなかった。
そして、翌日を迎えることになる。
翌日。
昼前に王都の巨大な門に到着した。
門番に軽いチェックを受けた後、王都内部に入ることができたのだ。
「ここでお別れだね。
ありがとうルーク。」
「ルーク殿、ここまでの護衛、誠にありがとうございました。」
「いえ、大したことはしてませんよ。
それじゃ、これでお別れですね。」
「じゃ、元気でね、ルーク」
こうして、ルークは2人と別れることになった。
ルークはまずは王都にある大教会に向けて足を運んだ。
途中道を尋ねながら進んだのだが、なんとか無事到着する。
大教会に入ると、教会の受付が対応してくれた。
「何か御用でしょうか?」
「あの、クーラクの街の神父様から、手紙を預かってまして。」
そう言って、袋の中から、手紙を取り出す。
「なるほど、了解しました。
手紙をお預かりしてもよろしいでしょうか?」
「はい、お願いします。」
教会の受付は、手紙の内容を確認すると、どこかへと移動していく。
それから数分後、ルークの元に戻ってきた。
「手紙の件、ありがとうございます。
教会の司祭様に届けましたので、
クーラクの神父殿にご報告頂けたら助かります。
それから、もう一通の件ですが・・・」
「はい?」
「こちらは司祭様に確認したところ、
書籍の貸し出しや供与はされていないとのことでした。
残念ですが、そういうことですので、ご了承ください。」
「あ、いえ、無理を言ってすみません。」
残念ながら、神聖魔法の書籍の入手は困難だったようだ。
ここは、諦めるよりほかない。
ルークは、礼を言って、大教会を後にするのだった。




