4-2 ランプに火を灯すには?
翌日。
朝のルーティンをこなした後、椅子に座る。
さて、今日は何をすべきかな・・・?
そういえば、で思い出す。
火の魔法を使っていた時、疑問に思ったことがあるのだ。
せっかく火の魔法が使えるのに、魔法でランプに火をつけたことがないのだ。
いつもマッチを使っている。
小さな火をおこすことはできないのだろうか?
ルークはランプを片手に、外に出た。
まず試したのは、指先に火を発火するイメージだ。
右人差し指を伸ばし、試してみる。
しかし、何も起きない。
次に指先に、“火炎球”を意識してみる。
これは出現した。
ただし、いつもの大きなサイズだ。
火を灯すには、サイズが大きすぎるのだ。
火を制御できていないのではないか?
ルークの中で疑問が沸き起こる。
これが制御できれば、魔法力に応じて、魔法の威力を変化させられるのではないか?
では、何が必要なのか?
そういえば、魔術書の基本部分に記載があった。
手に火を意識することで、魔法は発動すると。
どうやら、まだ呪文の理解がきちんとできていないのではないかと思ったのだ。
胸に手を当て、願ってみることにした。
「理解力の強化」を。
数分で手を胸から離すと、再度指先に魔力を込める
つまり、火をおこすイメージを指先に集中する。
そうすることで、火が灯るはずだ。
荒々しい火ではなく、静かな火をイメージする。
途端、火が着く。
それは静かな火だった。
ライターの火をイメージするとわかりやすいだろう。
そして、その火をランプにつける。
ランプに火が灯る。
成功だ。
じゃ、さらに試してみる。
右手に、“火炎球”を意識してみる
炎の玉が出現する。
そこであえて魔力を抑えめにして縮むイメージを行う。
すると、炎の玉が縮み始めたのだ!
野球ボール位まで縮んだ火球を、かかしもどきに投げる。
火の玉は命中し、小爆発をおこす。
どうやら、自分で魔法力をコントロールできるようになっていたのだ。
「これは、かなり使えるんじゃないか!?」
ルークは喜んだ。
これで、ただ魔法を唱えて放つのではなく、魔法のバリエーションを変化させることが可能となったのだ。
例えば、炎の玉を巨大化させて、大魔法に見せかけるフェイクとして使う方法。
小さな火の玉にして、手のひらで隠し、不意打ちで投げつけることも可能となる。
これにより、戦闘で大いに役立つことが証明されたのだ。
ただ、ルークはそこまで理解しているわけではなかった。
ただ、こうできる程度の理解だったのだが、後々役に立つことに今は気がつかないのだった。




