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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第38章 新拠点で、いつものように過ごしてみました。
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38-2 生誕祭。①

二日経過した。

そういえば、メルディナをグリディアに紹介した。

内政に詳しい二人に、政務を任せることにしたのだ。

結果、ルークには、一切仕事が回ってこなくなるのだった・・・



ちなみに、“情報整理(オーガナイズ)”の宝珠をグリディアにも渡しておいた。

その効果にびっくりしていた。

内政にも使ってもらうよう進言したのだが、早速使っていた。

役に立つといいな。



マーシャとルーティアは、すっかりメイドとしてなじんでいるようだった。

今では、メイリアのメイドとして仕事をしている。

メイリアは、二人のことが可愛いらしい。

よく可愛がっているようだ。



皆もなじみはじめており、ルークとしては安心だった。

そういえば、クリシュナ殿下の結婚式が近いな。

贈り物を考えないとな。

ということで、魔法具が保管されている部屋へと移動した。

まずは、“情報収集(サーチ)”を行う。

これで、魔法具全てを把握する。

しかし、贈り物が何がいいか、迷うものだった。


「うーん、実用的なものがいいよな・・・

 ここにあるものでは、役不足かな・・・」


ルークはそう考えつつも、どうすべきか考える。

そこで、喉元に触れて、気が付く。

ルークは以前もらったネックレスをしていたのだ

このネックレスには、結界術の魔法が仕込まれている。

危機が訪れた際、発動するように細工してある。

それと、腕輪もあった。

腕輪には、回復魔法が仕込まれている。

傷を負った場合、発動するようになっていた。

いわゆる防御特化の術式を、ネックレスと腕輪に施していたのだ。

これを『創造系魔法』でコピーして、魔法を仕込んで渡せばいいかもしれない。

ルークとしては、見た目よりも、性能重視だった。

二つとも、それほど目立つ装飾ではないし、服に隠すことが可能である。

よし、これにしよう。

ルークは早速、執務室に戻ると、コピーを創り出す。

ちょうどよさげな箱をマークに用意してもらい、コピーしたネックレスと腕輪に魔法を仕込む。

魔法は、ルークが身に着けているものと同じ魔法を仕込んだ。

これで、クリシュナに危機が訪れても、すぐに死ぬことはないはずだ。

渡す時に、説明しないといけないな。

これで、クリシュナに送る物は準備できた。

問題は奥様のほうだな。

何がいいだろうか?

ここは、女性陣に聞いてみようか。

ということで、夕食の時間まで待つことにするのだった。



夕食。

ルークは早速、聞いてみることにした。


「皆に聞きたいんだけど、今度クリシュナ殿下の奥様に

 プレゼントするもので、何がいいだろうか?」


「お兄様の奥様か・・・何がいいかな。

 というか、奥様の特徴とか、何も情報が無いの?」


「あー、うん、無い。」


アリシアに突っ込まれたのだが、そうだ一切情報が無いのだ。


「無難なところでは、指輪よりも、

 ネックレスやブローチといった小物がいいと聞きますけど。」


リリアーナの意見に、ミシェリもうなずく。


「食べ物とかダメでしょ。

 となると、小物が無難よね。

 でも、奥様が何が好きかにもよるわね。」


ミレーナも、アリシアと同意見のようだ。


「そうですね。

 リリアーナの言う小物が妥当だと思いますよ。」


メイリアは、リリアーナの意見に賛成のようだ。


「となると、宝飾品店に行って選ぶ他ないのか。

 僕は、宝石に疎いからな。

 皆は詳しいのかい?」


すると、全員、首を横に振る。

確かに、普段から、あれこれと目立つ格好していないからな。

詳しいわけはないか。

皆、割と質素な格好なのだ。

一応、貴族なのだが。


「うーん、では、宝飾品店の店員さんに相談かな。」


ルークは妥当な回答に至る。

ここは幸いにも元王都である。

宝飾品店はあるのだ。

明日にでも、相談に行ってみようかなと考えるのだった。



一旦、奥様への贈り物について保留になった後、アリシアが手を挙げたのだ。


「ルーク様、今夜、お茶会します!

 ということで、参加してね。

 部屋は、私の部屋で。」


突然の発言だったので、ルークはびっくりしていた。


「わ、わかりました。

 では、夜に行きますね。」


「あ、ちょい待ち!

 マーシャを(つか)わすから、それまで来ないで!」


「えっ?」


何故と聞こうとしたが、なんだか聞いてはいけない視線を感じたので、やめた。


「わ、わかりました。

 じゃ、マーシャが迎えに来たら、行きますね。」


「うん、それでお願いね。」


ということで、ルークには何が起きるのか、わからないのであった。

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