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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第37章 引っ越しすることになりました。
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37-5 一旦帰還。

ミルディアに戻ると、早速、騎士団長たちを交えて相談に移ることにした。

ルークとマクドフェルド伯爵は、都市外にいる騎士団長のテントを訪れ、相談会を行うことにした。


「そうですか、ルーク様がこのミルディアを治めることに。

 そして、マクドフェルド伯爵様がルクサスメリルを治めることに。

 いや、出世は嬉しい事ですが、我らも軍を分かたれるわけですか。」


グレッグがそう呟く。

敵軍を壊滅した以上、こればかりはしょうがない。

人間はすぐに集まるわけではないのだ。

特に兵士は、育てなくてはならないため、時間がかかるのだ。


「では、まず各都市に帰還しなければなりませんが、どういたしましょうか?

 戻るにしても、一カ月はかかりますぞ。」


マクドフェルド伯爵の言う通りだった。

その間、ミルディアを空っぽ同然にすることになる。


「案はあります。

 聞いてもらえますか?」


ルークの提案に、皆が耳を澄ます。


「僕の魔法で、“瞬間移動(テレポート)”というのがあります。

 これを、“大規模展開術式”を併用して使用する手段があります。

 これを使えば、2万程度の軍勢も一括で移動可能です。」


「なんと!!?」


マクドフェルド伯爵含め、皆が驚く。


「まずは、この方法で一旦帰還します。

 最初に都市メリアードに転移し、5千の兵を都市内に戻します。

 その次に、都市ルクサスメリルへと移動します。」


「なるほど、それならば、すぐに移動が済みますな。

 では、都市ルクサスメリルから移動されるのは、いつ行いますか?」


「一週間程度、猶予が必要かと思います。

 引っ越しですからね。

 荷物が多い者もいるでしょう。

 それに騎士団長に、こちらに送る騎士たちの選定も必要でしょう。

 一週間後に、同じ方法で、都市ミルディアへと移動します。

 うちの城の中も引っ越しの準備が必要ですしね。」


「それならば、可能ですな。

 私も戻り次第、騎士たちの選定を行いましょう。」


グレッグ団長もうなずいた。


「では、これでよろしいですね?

 じゃ、明日、早速、行いましょう。

 明日の朝には、ここに2万の軍勢を集めておいてください。」


ルークの言葉に、皆がうなずく。

こうして、移転計画は決まったのだった。



ルークは城に戻ると、早速マークとグリディアを呼ぶ。

二人が揃ったところで、まずは、ルークが領主になったことを伝える。


「それはおめでとうございます。

 今後とも、よろしくお願いします。」


マークとグリディアは頭を下げる。


「で、早速で申し訳ないのですが、騎士の受け入れ準備と

 引っ越しの受け入れ準備をお願いしたいのです。

 騎士のほうは、隊舎に受け入れでいいと思います。

 引っ越しですが、僕の家族を連れてきますので、部屋の準備をお願いします。」


「騎士の受け入れはお任せください。

 隊舎の準備も整えましょう。」


グリディアが承知する。


「お部屋の準備はおまかせを。

 大人数であっても、この城ならば、幾人でも受け入れましょう。」


マークは準備できているようだ。


「一週間程度留守にしますが、よろしくお願いします。」


これで、ミルディア内も準備OKだった。



翌日。

ルークとマクドフェルド伯爵はすぐに城を出て、都市外へと移動していた。

すると、2万の軍勢は、整然と揃っていたのだ。

準備OKだった。

ルークはグレッグら騎士団長の元へと行く。


「じゃ、大丈夫そうですね?」


「はい、問題ありませんぞ。」


「ルーク様、魔法をお願いしますぞ。」


ルークは、魔法を唱え、解放する!


「“大規模展開術(アーク・)式・瞬間移動(テレポート)”!!!」


2万の軍勢の足下に魔法陣が出現する。

瞬間、2万の軍勢は、消えたのだった。



2万の軍勢は、都市メリアードの近くに到着していた。

これには、皆驚いていた。


「マクドフェルド伯爵、では、移動をお願いします。」


「承知しましたぞ。

 では、ルーク様、また後程。」


ルークがうなずくと、騎士団長の号令一下、5千の兵士が動き始める。

5千の兵士が完全に離れるまで、ルークたちは待つことになる。


「それにしても、この魔法は素晴らしいですな。」


グレッグ団長は、感動したのか、そんな感想を漏らしていた。


「そうですね。

 どんなに遠くの位置からも、一瞬で転移できますからね。

 ただ、一度行った場所でないと転移できないという弱点があるんですけどね。」


この弱点がなければ、いろんなところにいけるのだが。

それはさておき。

5千の兵士が、都市内に入ったのを確認すると、ルークは再び呪文を唱え、解放する!


「“大規模展開術(アーク・)式・瞬間移動(テレポート)”!!!」


1万5千の軍勢の足下に魔法陣が出現する。

瞬間、1万5千の軍勢は、消えたのだった。



出現したのは、都市ルクサスメリルの都市外だった。


「着きましたので、後はお願いします。

 一週間後に、都市外に集合をかけるようお願いします。

 では、僕も城に戻りますので。」


「はっ!」


二人の騎士団長と別れると、ルークはメイド2名を伴って、城に戻るのだった。

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