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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第36章 ミーディアス王国侵攻編・王都制圧。
377/526

36-6 戦争終結。

クリシュナは、3万の兵が戻った時点で、皇帝陛下に“思念連結(コネクト)”にて報告していた。


「陛下、これにて、ミーディアス王国は完全に滅びました。

 ご安心ください。」


「よくやった。

 皆が戻り次第、褒美を与えよう。

 無論、クリシュナ、貴殿も含めてな。」


「ありがとうございます。」


クリシュナは感謝した。


「して、今回戦争に参加してみて、どうだった?」


突然の問いに、クリシュナは一瞬戸惑う。

だが、きちんと返答していた。


「はい、最初は何もできないと思っておりました。

 一時とはいえ、指揮権を放棄しようとしていました。

 だが、クロムワルツ侯爵に支えられ、なんとかやってこれました。

 戦争は、恐ろしいものであることは、よく理解できました。

 自身の采配一つで、どうとでも変わるのだと、よくわかりました。」


「そうか。

 それが分かれば結構だ。

 余はな、貴殿に戦争とはどういったものか理解してもらいたかったのだ。

 よって、今回は大将を任せたのだ。

 良い経験をしたようだな。」


皇帝陛下はクリシュナを(ねぎら)っていた。


「はい、良い経験をしたと思っております。

 この経験を今後も生かすつもりです。」


「うむ、その意気だ。

 では、王都ルーニアに戻ってくるがよい。

 ラウガⅣ世殿も連れてまいれ。」


「我が軍はどういたしましょう?」


「当面は、ルークに王都ミルディアを任せよ。

 南方侵攻軍は引き返すと良い。

 それから当初の予定通り、敵の貴族たちは、爵位はく奪の上、

 国外追放処分とせよ。」


「承知しました。」


ここで、“思念連結(コネクト)”は切れる。

クリシュナは、大きくため息を吐くのだった。



午後。

会議が開かれることになった。

主要メンバーは会議室に集まっていた。


「さて、皇帝陛下より指示を頂いた。

 南方侵攻軍は退却する。

 無論、ラウガⅣ世殿の護送を兼ねる。」


クリシュナは次に、ルークを見る。


「ルークとマクドフェルド伯爵は、このまま王都に待機せよ。

 2万の軍勢も待機の指示が出ている。」


「了解しました。」


「それから、捕らえた貴族たちは、全員爵位はく奪の後、国外追放せよ。

 これも、皇帝陛下の指示である。

 これは、ルークに任せる。」


「了解しました。」


クリシュナは一通り、皇帝陛下の命令を伝えると、レヴィを見る。


「レヴィ、ここから王都までどの程度かかる?」


「東方ルートを使うのであれば、最短でも21日かかります。

 南方ルートであれば、27日かかります。」


「どちらにせよ、1カ月はかかるのか。

 南方ルートで戻るとしよう。

 クロムワルツ侯爵も、よいな?」


「承知しましたぞ。」


「ルーク、済まないが、我らは先に戻る。

 皇帝陛下の命令があるまで、待機していてくれ。」


「わかりました。

 我らは王都守備に残ります。」


ルークの言葉に、クリシュナはうなずく。


「では、出発は明日とする。

 準備を急がせよ。」


こうして、会議は終了するのだった。



翌日。

クリシュナは、執務室をルークに譲ると、さっさと王城を出た。

本来は、“瞬間移動(テレポート)”で戻っても良かったのだが、一応大将である。

兵士たちと一緒に退却することを選んだのだった。

彼もまた、一兵士として過ごしている気分であったのだった。



戦争は終結した。

それと同時に、ミーディアス王国は滅んだ。

これにより、ルーニア皇国は大きく領土を増やすことになるのだった。

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