表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第32章 近衛師団に教官を依頼されました。
342/526

33-6 帰還と報告。②

ルークが執務室で、書類を見ていたところ、ノック音が聞こえる。

ルドルフが対応すると、ミレーナとミシェリの姿が見えた。


「ルーク様、ミレーナ様とミシェリ様が参られましたが・・・」


「うん、通して上げて。」


ルークは、椅子を立ち上がると、ソファへと移動する。

ミレーナとミシェリが入ってきて、ルークの向かいのソファに座る。

ルークが話を聞く前に、ミレーナが話し始める。


「ルーク様、お願いがあるの。」


「明日、お買い物に付き合ってほしいのです!」


ミレーナ、ミシェリの順に話したのだ。


「えっと、何を購入するんでしょうか?」


「サーシャ姉さまのお祝いの品に決まっているでしょ。」


ミレーナがビシッと宣言する。

これにはルークも驚く。


「・・・わかりました。

 では、明日護衛を付けて・・・」


「ううん、ルーク様にもお付き合いしてほしいのです。」


「・・・はい?」


ルークは何故と疑問に思う。


「私たちはお金持ってないから、支払いをお願いしたいの!」


あ、なるほど。

確かに、貴族はお金を持たない。

支払いは付き人である執事やメイドが行うのが通例なのだ。

そして、お金を今持っているのは、ルークだった。

しかも、かなりの金額を持っている。


「じゃ、僕が行かなくても、大丈夫ですよね。

 執事にお金を持たせます。

 それでいかがでしょうか?」


ルークの提案に、ミレーナが睨み付ける。

なぜ?


「ルーク様にも来てほしいの!」


「何故です?

 僕が行くと、混乱を巻き起こすだけなので、避けたいのですが。」


そう、ルークが行くと、大変なことになるのだ。

ルークはこう見えても、英雄なのである。

庶民の人気は非常に高い。

よって、安易に城下町を歩くようなら、捕まること間違いなしである。

だから、城下町に行きたくとも行けないのだった。


「変装すればいいじゃない?」


ミレーナはそう言うものの、ルークは困る。

そこで、ルークも考えてみる。

変装か、変装ねぇ・・・

いっそのこと、執事にでも変装してみるか?


「ルドルフ、僕のサイズに合う、執事服はありますか?」


「あると思いますが、まさか・・・!?」


ルドルフは驚く。


「うーん、この格好で行くと、民衆に捕まる可能性が髙いからね。

 変装していこうと思うんだけど、執事しか思いつかなくてね。

 どうかな?」


「確かに、外に出歩けば、民衆が寄ってくる可能性は高いでしょうな。

 執事服を着ていれば、目立たなくて済みそうですな。」


ルドルフも、同意見のようだ。


「じゃ、ルドルフ、執事服の手配を頼むよ。

 これでどうですか?」


ミレーナとミシェリはとりあえず納得したのか、相槌を打つ。


「わかったわ。

 確かに、ルーク様は人気者だもんね。

 それで手を打つわ。」


ミレーナの言葉に、ルークはほっとするのだった。

こうして、ルーク用の執事服が用意されることになるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ