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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第32章 近衛師団に教官を依頼されました。
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33-6 帰還と報告。①

教官となってから、一週間が経った。

訓練も終わり、夕方になった。

ルークは、ベルガーの元へと向かうのだった。



「ルーク、君には本当に感謝する。

 今までご苦労であった。

 大変助かったよ。」


ベルガ―が感謝の弁を述べる。


「いえ、こちらこそ。

 また何かあれば、力になりますよ。」


ルークはそう告げると、隊舎を出ていくのだった。

これにて、教官の仕事はお終いであった。

その日は、ミルドベルゼ子爵の屋敷で一泊することになった。



翌日。

ルークは、都市ルクサスメリルへと帰還していた。

帰還後、早速城に戻り、メイドにより普段着に着替えさせられる。

そして、公爵の仕事に取り掛かるのだった。



昼食。

花嫁たちは、ルークが戻っていることに喜んだ。


「おかえりなさい。

 どうだった?」


ミレーナの質問に、どう答えたらいいかちょっと困る。


「そうですね、教官の仕事だったので、

 近衛師団の皆さんは成長したと思いますよ。」


「よかったわね。

 で、兄さんは元気だった?」


ミレーナの質問であの事を思い出す。


「そういえば、ミレーナとミシェリに報告があるんですよ。

 サーシャさんが妊娠したそうですよ。

 来年の秋には、赤ちゃんが生まれるそうですよ。」


「それはホント?」


「それは本当なの?」


ミレーナとミシェリの言葉が重なった。


「はい、サーシャさんからお聞きしましたので、本当のことですよ。

 お二人にも会いたいそうなので、今度行きませんか?」


「行くわ!」


「行きます!」


またもや、ミレーナとミシェリの声が重なる。


「となると、何か持っていかれてはどうでしょうか?

 例えば、出産なさるのでしたら、お祝いの品でも。」


リリアーナが提案する。


「そうね、何がいいかしら・・・?」


ミレーナが考え込むと、メイリアが目に入る。


「そうだ、お母様、後程相談させてもらってもいいですか?」


「はい、いいですよ。」


メイリアはにこやかに答える。


「ルーク様、とりあえず、サーシャ姉さまに会うのはちょっと待ってね。

 色々準備するから、待ってね。」


ミレーナがそういうので、ルークはうなずく。


「わかりました。

 行く準備が整ったら、教えてください。」


ルークの言葉に、ミレーナとミシェリはうなずくのであった。



昼食が済むと、ミレーナとミシェリは早速、メイリアの部屋へとお邪魔する。

そして、すぐに相談を開始する。


「お母様、子供が生まれる場合のお祝いの品って、何がいいでしょうか?」


「私もお聞きしたいです。」


メイリアはちょっと考える。

昔のことを思い出していたのだ。


「そうですね、例えば、柔らかいタオルとかは好まれますよ。

 赤ちゃんは常に清潔でないといけませんからね。

 タオル類はたくさんあるとありがたいですね。

 また贈り物で多かったのは、幼児向けのおもちゃなんかでしょうか。

 木で作られたものなんかは、好まれますね。」


「なるほど・・・」


二人は頭の中にインプットしていく。


「変わりもので困ったものは、金銀細工の腕輪とか、指輪なんかでしょうか。

 まだ子供ですから、誤飲してしまう可能性があったので、

 大きくなるまで渡せなかったですね。

 ですから、子どものためというよりは、

 子育てで役に立つものがいいと思いますよ。」


「なるほど・・・」


二人はしっかり話を聞いていた。

だが、一つ、悩ましい問題があった。


「問題はお金ね・・・」


「予算はあるんでしょうか・・・」


「そこは、ルーク様に聞いてみないとダメですね。」


メイリアは苦笑する。


「じゃ、ルーク様に購入してもらいましょう。

 私たちで、選ぶのはいかがでしょうか?」


ミシェリの提案に、ミレーナは乗った。


「それ、いいわね。

 じゃ、ルーク様を連れていきましょう!」


「いついきましょうか?」


「明日にしましょう。

 早いほうがいいにこしたことはないわ。」


ミレーナは即断即決だった。

そして、メイリアに向き直る。


「お母様、ありがとうございます。

 とても参考になりました!」


「それはよかったわ。」


メイリアは嬉しそうだった。


「それじゃ、失礼しました。」


二人は、慌てて出ていくのだった。


「あの子たちにも子ができたら、もっと騒がしくなるのね。」


メイリアは、まだ見ぬ未来を夢見ているのであった。

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