3-7 戦地へ。
翌日。
全員武器と革鎧を装備の上、徒歩にて戦場へと移動することになった。
クーラク騎士団50名も出陣する。
クーラクの街から出陣した人数は、およそ300名だった。
今回の戦争は、人数が3000名VS3000名の戦争だ。
多少の増減は認められるが、兵数が大幅に異なる場合は、戦争が成り立たなくなるのだ。
兵数も取り決めにあるのだが、皆ルールを守っていた。
残り2700は、現地集合ということになる。
移動期間中は、移動のみで稽古はない。
ちなみに、馬車での移動はNGとなっている。
この辺も取り決めに含まれている。
ルークたちは、隊列はだいぶ後ろのほうだった。
一般兵だから、後ろにまわされていたのだ。
こればかりはしょうがない。
昼休憩となった。
昼は食事はない。
食事は朝、夕のみとなる。
夕方になれば、テントが設営され、食事を摂ることができる。
それまでは、ひたすら歩くだけだった。
昼休憩が済めば、また歩き出す。
皆、歩くのには慣れている。
ただ、武器と革鎧を持って歩くのだ。
慣れていない者は、歩きづらいかもしれない。
夕方になった。
設営ポイントに到着したのだろう。
テントが設営されていく。
テントの設営は自分たちで行う。
ルークも設営の手伝いをした。
次に食事だ。
隊には食事係が配給を行っており、そこまで取りに行く必要がある。
ルークも取りに行こうとしたところで、見知った顔を見つけたのだ。
そして、声をかける。
「アリアさん、どうしてここに?」
そう、教会のシスター、アリアである。
「はい、こんばんは、ルーク様。
私は回復術士で帯同しているんですよ。」
戦争には決まりがある。
まず、戦争が1日で決着がつくとは限らない。
そのために、食事係と回復術士の帯同が認められている。
それ以外にも、剣や防具を修繕する鍛冶師も認められていた。
ちなみに、帯同している者への攻撃や殺害行為はNGなのだ。
ルークはたまたまそのルールを知らなかったのだ。
アリアは簡単にルークに説明してくれたのだ。
「なるほど、それで。
大変な任務ですね。」
「そうでもありませんよ。
私はこれで2回目ですから、戦争に参加するの。」
そう聞いて、びっくりするルーク。
「そうなんですね。
僕は初めてなんで、少々緊張してます。」
「ルーク様は前線で戦われるんですよね。
気をつけてくださいね。
怪我をしたら、私が治療致しますので、ご安心ください。」
アリアはえへんと胸を張って答えるのだった。
その後、ルークは食事を済ませ、テントで眠りについた。
明日、明後日と移動が続く。
戦争はどんどんと近づいていたのだった。
翌日、翌々日と移動が続く。
そして、ようやく戦地に到着する。
まだ、軍の姿はなく、先に到着したようだ。
「よし、テントを張れ!」
騎士の命令により、皆、テントの準備を始める。
「いよいよ、明後日だな、ルーク」
エドガが話かける。
「そうだね、大丈夫?」
ルークの問いに、エドガの表情は複雑だ。
「・・・大丈夫とも言えないな。
だが、生きて帰れるように、なんとか頑張るよ、俺。」
「僕もそのつもりだよ。
頑張ろう。」
その後はいつものように、食事を摂り、テントで眠りにつくのだった。




