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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第32章 近衛師団に教官を依頼されました。
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33-4 王都へ。①

翌日。

ルークは朝食後に、メイドに魔法騎士の制服を着せられると、王都へと飛んだ。

王都到着後、まっすぐに王城に向かう。

途中で道を変更して、近衛師団の訓練場に向かう。

到着すると、既に訓練が始まっていた。

ルークは、まっすぐ隊舎に向かうと、受付にベルガーとの面会を頼んだ。

すると、すぐにベルガーの執務室に通されたのだ。


「お久しぶりです、ベルガーさん。

 魔剣は、使いこなせるようになりましたか?」


「久しぶりですな、ルーク。

 魔剣は使いこなせるようになったと、自負しているよ。」


二人は、笑みを浮かべ、握手を交わす。

ルークとベルガーはソファに座ると、本題が始まる。


「さて、本題なのだが、戦争が近いのはご存知かな?」


「はい、クリシュナ殿下から聞いています。」


「我ら近衛師団も出陣の可能性が髙くなった。

 陛下は本気で制圧されるつもりのようだ。

 陛下自ら出陣されることはないと思うが、

 我らが代理で出陣する可能性が髙くなったわけだ。」


「なるほど。

 となると、ベルガーさんが指揮をとられるのですか?」


「その可能性はあるが、まだ決まっていない。

 もし私が指揮を執る場合、我らは南方より攻めるだろうな。

 そして、ルークは、間違いなく北方から攻める形になる。」


ルークは、やはりと思った。

陛下のことだ、ルークに北方を任せる可能性が髙い。


「そうであれば、クロムワルツ侯爵を主体とした軍編成になりそうですね。」


「そうだな、総勢3万の軍となる可能性が髙い。

 南方のラインクルド王国と同盟関係にあり、且つかの国は安定しているからな、

 更なる大軍になる可能性もある。」


これは、本気でミーディアス王国を滅ぼすつもりで行動する可能性が髙い。


「そこでだ。

 近衛師団は軍の練度が低くなってはいないか、心配でな。

 一つ、ルークに見てもらいたいと思って呼んだのだ。

 軍による戦闘経験は、私よりも、ルークのほうが豊富だ。

 それに、兵士へのアドバイスがうまいと評判であるしな。」


恐らくレヴィさんの入れ知恵だろうな。

そんなに、アドバイスがうまいと考えたことは、ルークはない。

だが、ルークが知らないだけで、実際はアドバイスがうまいのだ。


「とりあえず、僕でよければ力になりますよ。

 本日より、一週間でよろしいのでしょうか?」


「あぁ、それだけ期間があれば十分だろうと思っている。

 それから、たまにクリシュナ殿下が来るかもしれない。

 あの方も、近衛師団の活躍を楽しみにされているからな。」


なるほどね。

後で、クリシュナとも会話する可能性があった。

その時は、その時である。


「じゃ、早速、見て回りますね。」


「いや、その前に、兵士たちに説明をせねばならん。

 すぐに招集をかけるので、一緒に行動してくれるか?」


「了解しました。

 では、参りましょう。」


二人は立ち上がると、訓練場へと足を向けるのであった。



ベルガーが隊長たちに集合をかける。

近衛騎士及び候補生たちが全員集合した。


「全員聞け!

 ベルガ―団長より、お言葉である!」


隊長がそう叫ぶと、皆が黙る。


「皆、聞け!

 本日より、魔法騎士ルーク様が、我らの訓練を見てくださることになった。

 一週間という短期間ではあるが、皆しっかり訓練をするのだぞ。

 よいな?」


「「「はっ!!!」」」


「では、ルーク様より、お言葉である!」


ルークは、大きな声で叫んだ。


「皆さん、初めまして、魔法騎士のルークです。

 本日から一週間、訓練のサポートをさせてもらいますので、

 よろしくお願いします。

 何かあれば、遠慮なく質問してくださいね。」


「「「はい!!!」」」


全員が叫んだところで、ルークの言葉は終わる。


「では、全員、訓練に戻れ!」


ベルガ―の号令一下、皆それぞれの訓練に戻るのだった。



「では、ルーク様、頼みますぞ。」


ベルガ―はそれだけ言うと、隊舎へと戻っていく。

ルークは、訓練場全体を見て、早速“情報収集(サーチ)”を開始する。

そして、訓練中の騎士や候補生たちに、アドバイスを開始していくのだった。

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