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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第31章 色々強化に取り組んでみた。
330/526

31-6 メリッサを教育してみた。

翌日。

ルークは仕事を終えると、一つ思い出していた。

メリッサの件である。

メリッサには、諜報任務についてもらう必要がある。

そのためには、“瞬間移動(テレポート)”を使えるようになってもらわないと困るのだ。

他に、使えそうな魔法がないか、検討してみる。

主な情報収集用の魔法として、“情報整理(オーガナイズ)”は扱えている。

となると、侵入や逃走を行う際の魔法があれば良いかもしれない。

都合がよい魔法は、“隠蔽(ステルス)”くらいだろうか。

ということで、“瞬間移動(テレポート)”と“隠蔽(ステルス)”の二つの魔法を教えることにした。

早速行動だ。

ルドルフにルクサスメリル騎士団に行くことを告げて、ルークは城を出た。

そして、“瞬間移動(テレポート)”にて、移動するのだった。

ルクサスメリル騎士団に到着後、隊舎に向かい、メリッサを呼び出してもらうことにした。

すると、訓練場で訓練中とのことだったので、案内してもらうことにした。

メリッサは剣の訓練中だったので、ちょっと呼んでもらうことにした。


「ルーク様、お呼びでしょうか?」


「うん。

 実は諜報任務に必要そうな魔法を思いついてね。

 メリッサ殿が扱えるかどうか確認にきたんだ。」


「どのような魔法でしょうか?」


「まずは、“瞬間移動(テレポート)”。

 知っての通り、転移することが可能な魔法です。

 そして、“隠蔽(ステルス)”。

 自身の姿を隠す魔法です。

 どうかな?」


メリッサは考えるも、使えないようだ。


「“瞬間移動(テレポート)”の魔法は知っていますが、使えません。

 “隠蔽(ステルス)”という魔法は初耳です。」


「じゃ、使えるように修行しましょうか。」


「わかりました。

 よろしくお願いします。」


メリッサは頭を下げるのだった。



まずは、魔法の理論の説明だ。

両方とも難しくはない。

一からわかりやすいように、噛み砕いて説明を行う。

そして、実践してみることになった。

瞬間移動(テレポート)”は高等魔法に属するため、少々難しい。

だが、理論を理解したのであれば、使いこなせるのだ。

メリッサは、数回唱えてみたが、失敗していた。

だが、20回目くらいで、転移に成功したのだ。


「うまくいきました。

 これでよろしいでしょうか?」


「うん、それでOKだよ。

 後は、遠距離がうまくいけばいいんだけど・・・」


「ちょっと試してみます。

 ・・・“瞬間移動(テレポート)”!!!」


メリッサの姿が完全に消えた。

どうやら、遠くへと転移したようだ。

待つことしばし。

メリッサが隊舎のほうから歩いて戻ってきたのだ。


「どこまで行ってたんですか?」


「はい、まずはこの都市の城外門の方へ飛びました。

 その後、城外門を出て、ラインクルド王国の王都まで飛んでみました。

 使いこなせるようになったと思います。」


メリッサは自信がついたようだ。

どうやら、問題なさそうだ。


「じゃ、次の魔法を試してみましょうか。」


「はい!」


次は、“隠蔽(ステルス)”である。

最初、メリッサはうまくいかず、試行錯誤を繰り返していたが、それも数回でうまく姿を消せるようになった。

ただし、気配は残っているので、ここは課題かもしれない。


「魔法はうまくいきましたが、気配を消す術を

 身につけなくてはならないですね。」


メリッサは、魔法の弱点をきちんと理解していたのだ。


「まぁ、暗殺者並みに消せれば一番いいんだけど、

 今はこれでいいんじゃないかな。

 後は、修行次第かな。」


「そうですね、気配を消す技術も身につけたいと思います。」


メリッサは勉強家のようだ。

すっかり夕方になった。

訓練を行っていた騎士や訓練生たちは、隊舎へと戻っていく。


「そろそろ戻る時間かな。

 とりあえず、二つの魔法を使えるようになったので、今後活用してください。

 今は、諜報任務はないけど、今後あるかもしれないから、

 その時はよろしくお願いしますね。」


「はい、了解しました。」


ルークは、メリッサに別れを告げると、城に戻るのだった。

こうしてメリッサは、二つの魔法を覚えたのだった。

これが、今後の諜報活動の役に立つことになるのだが、それは先の話である。

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