表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第29章 ラインクルド革命編・西方制圧編。
317/526

29-8 首謀者たちの討伐完了。

翌日。

オスティアが護送していた、ラーグゼア公爵一家が王都にたどり着いた。

ラーグゼア公爵一家は、王城の地下に幽閉された。

これにて、三公爵は全員捕らえられたのだった。



二日後。

三公爵は、裁判にかけられ、一族ともども絞首刑に処せられることになった。

これは、最初から決まっていたことであった。

本来は、裁判を開かずともよいことなのであったが、形式的に開廷されることになったのだ。

公爵らは、この場でささやかな抵抗を試みることになったのだ。

だが、既に決まった決定事項を覆すことはできないのだ。

三公爵は、結局は死罪を免れることは一切できず、国王による恩赦もなかったのだ。

結果、死罪が正式に決まったのだ。

これにより、三公爵は家族含め、これを受け入れるほかなかったのであった。



そして五日後、王都にて、絞首刑が執り行われることになった。

場所は、王都中央広場である。

そこに、大きな絞首台が設置されたのだ。

公開処刑は非常に珍しいことなので、多くの民衆が集まっていたのだ。

たくさんの騎士たちも、処刑者の護衛のため詰めていた。

無論、ルーク、オスティア、メリッサの3人もいた。

ただし、護衛の任務は行わず、民衆と一緒に見ているのみである。

今日は、あくまで三公爵の最後を見届けに来たのであった。



まずは、オーガスタ公爵一家が処刑されることになった。

処刑者は全員後ろ手に縛られている状態で、台の上に乗せられるのだ。

次に、全員に吊るされた縄を首にかけられる。

そして、縄が首にかけられたのを確認後、足の土台を外される。

途端、首が縄で締め付けられ、首つりの状態となる。

全員、苦しみもがきながら、公爵一家は死を迎えた。

その後、フェブリゾ公爵一家、ラーグゼア公爵一家も同様に処刑されていくのだ。

全員、苦しんで死んでいった。

民衆は、公爵たちが死んでいく姿を、静かに見守るのみであった。

誰も、歓声を上げることもなかったのであった。

全員が処刑された時点で、三公爵の討伐は完了となった。



「なんだか、虚しいものだな。」


オスティアが感傷に浸っているのか、そうポツリとつぶやく。


「そういうのは似合わないぞ。」


メリッサがばっさりと斬った。


「おいぃぃぃっ!!?」


オスティアは抗議するも、メリッサは無視した。

ルークは苦笑するのみだった。



こうして、三公爵による王家の傀儡支配は終わりを告げた。

ようやく、ラインクルド王国に新しい風が吹き始めるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ