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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第28章 ラインクルド革命編・南方制圧編。
307/526

28-7 凱旋。

一週間後、ルーク達の軍隊は、王都にたどり着いた。

ルークらは、王都にて軍隊を解散し、各騎士団長に任せることにした。

ルークやオスティア、メリッサと一部の騎士は、引き続きフェブリゾ公爵の護送任務につき、王城まで運ぶことになった。

王城まで運んだ後、フェブリゾ公爵一家を馬車から降ろして、王城の牢屋へと誘導していく。

ここで、ルークの仕事は終了だった。

ルークら三人は王城に入り、エリーシャとの面会を望んだ。

すぐに通され、応接室へ行くと、エリーシャが既に待っていた。

なんか、凄い元気な表情をしていた。


「ただいま戻りました。」


ルークらは一礼する。


「うむ、待っておったぞ。

 ささ、座るといい。」


ルークら三人は、ソファに座る。


「では、仔細を聞かせてくれ!」


エリーシャの催促に、ルークはうなずく。


「まずは、王都より進軍して一週間経過後に、敵三万の軍と会敵しました。

 無論、こちらは二万の軍勢であったため、不利でしたが、

 僕がとある魔法を使いました。

 “軍団魔法(コープス)”という魔法なのですが、ちょっと手を加えました。

 その結果、三万の軍勢を壊滅に追い込みました。

 なお、我が軍の損耗はゼロです。」


「ゼロ!!?」


さすがに、エリーシャは驚く。

普通、戦争で犠牲が出ないはずがないのである。

だが、これは事実なのだ。

オスティアとメリッサは苦笑していた。


「はい、ゼロです。

 損害は一切ありませんでした。」


ルークが念を押して言うと、エリーシャは納得したのか、うなずく。


「では、話を続けますね。

 肝心のフェブリゾ公爵は、都市メアナード内の城へと逃げ込みました。

 我々は、翌日、都市メアナードを攻略しました。

 メアナード内の敵兵は、我ら三名と騎士1000人で片付けました。

 次に、城ですが、こちらは僕が先行して敵を壊滅させました。」


ルークは一息つくと、話を続ける。


「さて、城内ではフェブリゾ公爵が面白いことをしました。

 なんと、悪魔召喚を行ったのです。

 グレーターデーモン一体に、レッサーデーモン二体の

 合計三体の悪魔を呼び出したのです。

 悪魔族は、人間よりはるかに強いと聞いていたのですが、

 僕はとりあえず戦うことにしました。

 結果、悪魔三体は全て滅ぼし、公爵を捕らえた次第です。」


「あの強い魔力反応は、悪魔だったのですね・・・」


メリッサは思い出したのか、回想していた。


「悪魔って、強かったんですか?」


オスティアが質問してきた。


「そうですね、普通の騎士ならば太刀打ちできなかったでしょうね。

 オスティア殿ならば、互角程度だったと思いますよ。」


「まぢですか!?

 そんなに強い怪物がいるのかよ・・・」


オスティアは戦慄した。


「で、その悪魔をルークは倒したのだな?」


エリーシャが期待に満ちた顔をしていた。


「はい、先にも述べました通り、三体とも葬りました。

 なお、召喚した魔法使いたちも葬りましたが。

 まぁ、危険な魔法なので、使い手がいないほうが良いかと。」


ルークはそう述べるにとどめた。


「その後、公爵も捕らえ、後片付けもしてきました。

 公爵領には、騎士団長一名と騎士1000名を置いてきました。

 これで、あとは、周囲の貴族たちがこちらになびいてくれればいいのですが、

 その辺はどうでしょうか?」


ルークの質問に、エリーシャはこくりとうなずく。


「その辺は大丈夫だ。

 ルーク達のおかげで、南の貴族たちも、我らに寝返ったよ。

 公爵が居なくなった途端に、手のひらを返してきおった。

 これで、残るは西のみとなった。

 しかし、不気味なのだ。

 軍を出すつもりもなく、兵士を集めているわけでもない。

 何かを待っているのかもしれないな。」


やはり、西の公爵は、何かを考えているようだ。

おそらくは、隣国の援軍を待っているのだろうか?


「ともかく、隣国を含め調査は継続しましょう。

 それと、もし攻め込むならば、また僕に命じてください。

 すぐに対処可能なのは、僕くらいでしょうから。」


「そうだな。

 その時は、ルークに頼むとしよう。」


こうして、南の公爵討伐は完了となった。

ルークたちは応接室を退出し、自分たちの家に戻るのであった。

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