表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第28章 ラインクルド革命編・南方制圧編。
304/526

28-4 都市メアナード攻略戦。

夜。

テントには、ルークの他、オスティア、メリッサ、騎士団長たちが顔を揃えていた。


「まずは、勝利おめでとうございます。

 こちらの軍勢は一切欠けることなく勝利できました。

 これで後は、都市メアナードを制圧すれば、南の公爵は終わりとなります。

 明日、朝には、都市メアナードを囲います。

 その後、突撃を敢行します。

 ということで、前回と同じ手段を使います。」


ルークの言葉に、オスティアとメリッサはうなずく。

その前に、一人の騎士団長が手を挙げる。


「あの・・・ルーク殿。

 あの魔法は一体なんなのですか?

 我らはまるで、とてつもなく強くなったように感じたのですが・・・

 その・・・敵軍があまりにも弱く感じたといいますか・・・

 なんと表現したら・・・」


どうやら、“軍団魔法(コープス)”の効果に戸惑っているようだ。

確かに、圧倒的な実力で敵軍を屠って見せたのだ。

驚かない方が嘘になる。

他の騎士団長たちも、戸惑いが隠せないようだ。

そこで、ルークが説明するのだ。


「戦争開始前にも説明した通り、“軍団魔法(コープス)”には僕が複合化させた

 魔法を含ませてあります。

 よって、威力強化は通常の2倍程度とお考え下さい。

 単純に、人間の攻撃力や防御力が2倍に増すのです。

 今回の戦争の結果は、想定の範囲内です。

 ですから、戸惑う必要はありませんよ。

 それに、明日は、この魔法を使用する予定はありませんので、ご安心を。」


「・・・そうですか。」


騎士団長は、何とか納得してくれたようだ。

だが、ああも簡単に敵を屠って見せたのだ。

しばらくは、戸惑いも消えないかもしれない。

普通、ありえないことなのだから。


「じゃあ、先ほどの説明の続きに戻りますね。」


ルークはそう述べる。

他の騎士団長たちは、前回のことを知らないので、一から説明する。


「まず、都市メアナード内の残りの軍勢ですが、約1000人です。

 城外門に250人ずつ控えています。

 城外門は3つありますから、1つは僕が制圧します。

 僕が制圧した後、オスティア殿とメリッサ殿が500の騎士を率いて、

 他の城外門を制圧してください。

 城外門を制圧した後、まっすぐ城に向かってください。

 僕は先行するので、出番はないかもしれないけどね。」


「前回は、全くありませんでしたからね。」


オスティアはそんなことを呟く。


「我らはどうしますか?」


騎士団長の1人が問う。


「都市メアナード包囲後、待機でお願いします。」


「了解しました。」


「じゃ、明日朝、都市メアナードを囲んだ後、実行します。」


ルークの言葉に皆がうなずく。

こうして、軍議は解散となり、休息を取るのだった。



翌日。

2万の軍勢は、都市メアナードを囲んだ。

そして、正面の城外門に、ルークが歩いて向かっていく。

オスティアとメリッサは、自軍を纏めて待機状態だった。

前回同様、城外門の上から、弓を射かけられたが、ルークの結界術の前には一切通用しない。

ルークは、城外門に触れると、魔法を解放する。


「“振動破砕(グランド・クラッシュ)”!!!」


瞬間、触れていた片側の門が粉々に砕けたのだ!

中に入れるようになった瞬間、ルークは動いていた。

一瞬にして、控えていた敵の騎士たちを斬り伏せていく。

その動きはあまりに早く、目で追うのがせいぜいだった。

ルークは、城外門の上にいた射手すらも殺し、城外門を制圧して見せたのだ。


「うわぁ、はえぇぇ・・・」


オスティアが呆れた声を上げる。


「征くぞ!!」


メリッサの言葉に、皆が動く。

オスティアとメリッサ率いる騎士たちは、中央広場で別れる。

そして、各城外門の敵兵たちを制圧すべく動き出すのだった。

ルークは、まっすぐに城に向かって歩き出すのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ