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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第28章 ラインクルド革命編・南方制圧編。
301/526

28-2 出陣。

出陣当日。

ルークは、二万の兵を与えられていた。

残念ながら、南の公爵の軍勢より、一万少ない。

だが、問題ないだろうと、ルークは判断した。


「ルーク殿、出陣の準備整いました。」


オスティアがそう報告したので、ルークはうなずく。


「では、出陣しましょう。

 全軍、南の公爵の都市メアナードへ向けて進軍します。」


ルーク指揮の元、二万の軍は、南に向けて進軍を開始するのだった。



進軍中、ルークはエリーシャに“思念連結(コネクト)”を繋いでいた。


「ルークか?」


「はい、エリーシャ様。

 報告したいことがあります。」


「西のことか?」


「いえ、その隣の国です。

 ドステメリカ皇国に動きはないでしょうか?」


「!?

 隣国が動く可能性があるというのか?」


「可能性は捨てきれませんが、あるかと。

 ドステメリカ皇国と交渉中なのでしょうか?」


「使者は何度か送っているが、良い返事はもらえていない。

 かの国は、我が国を狙っている可能性が高いということか。」


「はい、おそらくは。

 この混乱に乗じて、乗り込んでくる可能性があります。」


「確かにな。

 王都の守りは強化してある。

 大軍が来ても、持ちこたえることができよう。」


エリーシャも考えているようだ。


「ともかく、交渉は引き続きお願いします。

 西の公爵は、その大軍を待っている可能性があります。」


「うむ、わかった。」


「では、お願いいたします。」


ここで、“思念連結(コネクト)”は切れた。

もし、ドステメリカ皇国が乗り込んできた場合は、大戦争になりかねない。

そして、それに乗じて、西の公爵も動くはずだ。

そうなれば、最悪十万程度の軍勢を相手にすることになりかねないと、ルークはそう予想した。

それまでに、西の公爵を抑えられるか、勝負となるだろう。

ドステメリカ皇国が動く可能性は高い。

だから、動くと思って、こちらも対処する必要があるだろう。

だが、その前に、まずは南を制する。

南を制してしまえば、南の貴族たちも王女派になびくはずだ。

それに、南を制した時点で、西側の貴族の中にも、王女派に鞍替えする者たちも現れることだろう。

既に北の貴族たちは、王女派となっているのが要因だ。

そうなると、西側の貴族たちは北と南に挟まれることになり、大きく揺れることになる。

あわよくば、西の公爵は孤立する。

そこを狙うのだ。

ともかく、まずは、南だ。

ルークははやる気持ちを抑え、今は目の前の敵に集中することにした。

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