表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第2章 街へ買い物に行こう。
24/526

2-11 神父救出作戦!

ルークは、騎士4名を連れて、カシスの元に戻っていた。

そして、作戦会議が行われていた。


「副隊長、敵の数が多いです。

 正面から突っ込むのは愚策かと思います。

 夜を待って、奇襲をかけますか?」


「そうだな・・・」


騎士達が相談している間、ルークは考える。

ここにいる6名の内、魔力を持っているのは、ルーク一人だった。

ルークにも、魔力が探知できるようになっていたのだ。

魔法を正しく認識できるようになった結果と、「探知能力の強化」の影響だった。

おそらく、魔法を使えるのもルークただ一人だ。

ここは、やはり自分の出番だ。


「作戦を思いついたのですが、いいですか?」


ルークは挙手した。


「ルークか、聞こう。」


カシスたちは静かにする。


「僕が正面から突っ込みます。

 皆さんは神父様の捜索を優先してください。

 恐らくですが、奥にあるあの大きなテントの中に、

 神父様がいるかと思います。」


これは探索能力の結果だった。

山賊たちは、テントの中や外に関わらず、元気に動き回っていた。

なのに、あの大きなテントの中で一人だけ、全く動かない気配が一つだけあったのだ。

おそらく、それが神父なのだろうと、ルークは判断したのだ。


「おい、待てルーク。

 正面から乗り込むのは危険だ。

 やるなら、俺たち騎士が受け持つ。」


「そうじゃないんです。

 僕が魔法を使って、大暴れします。

 そうすることで、山賊たちの目が僕に向きます。

 その間に、神父様を助け出し、後方から奇襲して欲しいんです。」


「!?

 魔法が使えるのか!?」


「魔法」の言葉に、カシスは驚く。


「はい、初級ですが、魔法が使えます。

 爆発する魔法を使いますので、

 爆発音で注目を浴びることは間違いないでしょう。

 それを使って大立ち回りしますので、その間に救出してほしいんです。」


「・・・わかった。

 それが最良の策のようだな。

 では、我ら5人は、敵の後方に回る。

 1時間後、ルークが敵に攻撃をしかける。

 爆発音を聞いたら、我らは、後方より神父様を救出。

 救出が確認できたら、奇襲開始だ。

 いいな?」


全員、コクリとうなずく。


「ルーク、すまんな、大役を押し付けてしまって。

 だが、頼む。」


カシスの言葉に、ルークはうなずく。


「任せてください。」


ルークの言葉に、皆がうなずくのだった。



「おい、アイツ、誰だ?」


「あ?」


山賊の拠点の入り口の見張り達が、ルークの姿に気が付く。

ルークはゆっくりと、山賊の拠点入り口に近づいていた。


「おい、敵だ。

 皆を呼べ!!」


見張りは大声で叫ぶ。

ほどなく、山賊が集まり始めるはずだ。

だが、もっと早く集めてもらう必要があるのだ。

ルークは右手に剣を抜き取ると、左手に炎の玉を出現させる。

そして、左手を掲げ、炎の玉を見張りめがけて投げたのだ!!


「“火炎球(ファイアボール)”!!!」


炎の玉は、見張りたちに炸裂し、大きな爆発音を巻き起こす!

この爆発音に気付いたのだろう、山賊たちがわらわらと集まってきたのだ。

だが、ルークは再び、魔法を唱えていた。


「“火炎球(ファイアボール)”!!!」


更に爆発音が轟く!


「敵襲だ、敵だぁっ!!」


大声で叫ぶ山賊ども。

ルークは、敵が更に集まるのを待っていたのだった。



「爆発音だ!

 行くぞ!」


カシスら5名の騎士はすぐさま動き始める。

山賊のテントは、大きな騒ぎになっているようだ。

カシスらは、一直線に大きなテントに向かっていた。

そして、テント内に入った瞬間、剣を閃かせる。

見張りらしき男を問答無用で斬り捨てたのだ。

そして、倒れている人物に気が付いたのだ。


「神父様?」


その倒れている人物は、神父服を(まと)った人物だった。

ただ、気を失っているようだ。


「よし、2名は神父様を裏手に運びこむんだ。

 安全なところまで運んだら、戻って来い。

 それまで、残り3名で奇襲を行う、いいな。」


カシスの即断に、皆がうなずく。

そして、彼らはすばやく動き出す。

カシスは奇襲を行うべく、剣を抜き放つのだった。



ルークは、剣と魔法の両方で、大立ち回りを演じていた。

山賊の大半が、ルークの目前にいるのだ。

完全に囲まれた状態で、戦い抜いていたのだ。

一切の油断はない。

気を抜くことはなかった。

そして、一人ずつ確実に仕留めていったのだ。

敵が離れた瞬間、魔法をくらわせていた。


「“火炎矢(フレア・アロー)”!!!」


複数の炎の矢は、山賊たちに突き刺さり、やけどを負わせる。


「あちちちぃ!!!」


火炎球(ファイアボール)”は使えない。

自分を巻き込む危険性があったからだ。

だから、“火炎矢(フレア・アロー)”で牽制していたのだ。


「あいつ、魔法使えるのか!!」


「さっきから使ってるだろ!

 気を付けろ、こいつ剣も使いこなすぞ!」


「これだけの人数だ、そのうちへばるって。」


一部舐めている者もいるようだが、ルークの体力は未だ問題なかった。

確かに、カシスと戦ったことで疲れは少しあったが、今はその疲れを感じなかったのだ。

恐らく、緊張感と高揚感のせいかもしれない。

ともかく、今のルークは、万全の状態だったのだ。

一人で、山賊どもを斬り捨てる勢いだったのだ。

また一人斬り捨てた時、山賊たちがざわめきだす。


「おい、後ろからも敵だ!!」


「なんだとっ!?」


山賊たちが慌て始めたようだ。

どうやら、神父救出が成功したようだ。

騎士たちが奇襲を開始したのだろう。

これにより、山賊たちは、混乱しつつあった。

敵の数を測り損ねていたのが原因だったのだ。

そこでルークはカマをかける。


「おまえたちは、既に包囲されている!!

 諦めて降伏するか、ここで殺されるか、どちらかを選ぶんだな!!」


この言葉に、山賊たちの大半が疑心暗鬼に晒される。

後ろから奇襲を受けた以上、ルークの言葉が嘘とは思えなかったからだ。

このままでは全滅するかもしれないと思ったのが、運の尽きだった。

山賊たちが慌てだしたのだ。

もう少しだ、もうひと押しで混乱するはずだ。

更に叫ぼうと思った矢先、大きな声が山賊どもを鎮める。


「おまえら、あっさり飲まれるんじゃねぇ。

 こいつの言葉ははったりだ。

 包囲されるほど、うちはやわじゃねぇんだよぉ!!」


「ボス!?」


その声の主は、山賊のボスだったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ