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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第14章 皇帝暗殺事件に遭遇しちゃいました。
163/526

14-3 王都へ。

翌々日。

ルークは王都へ向かって移動していた。

目的は、御前試合の護衛役である。

そのため、きちんと魔法騎士の制服を纏っていた。

バッジも忘れずに、右胸に2つつけている。

マントは暑いので、着てこなかった。

無くても問題ないだろう、と判断したのである。



巨大な門を抜けると、まっすぐ王城に向かって歩き出す。

王城が近くなると、今度は王城裏手にある近衛師団の訓練場へと移動した。

やがて到着すると、訓練場には、騎士たちが集まっていた。

今回は、皇帝陛下主催の御前試合であるが、貴族の姿は一切ない。

これは皇帝陛下の計らいであった。

皇帝陛下は、騎士たちを見世物にするつもりは、一切なかった。

だから、貴族を一切呼ばないのだ。

なぜならば、騎士たちがどの程度の力量なのか、推し量るための試合であったからだ。

良い騎士がいれば、その騎士団は良い成長を遂げていると判断できる。

逆に、悪い騎士がいれば、その騎士団の評価が下がるだけだ。

皇帝の目的は、あくまで騎士団の状態確認であったのだ。

よって、強かろうが弱かろうが、実力は関係なかったのだ。

騎士団の良し悪しを確認するためだったのだ。

そういう理由があるため、貴族は一切呼ばれることがないのだ。

貴族たちもまた、御前試合が予定されていることを知る者は、ほとんどいないのだが。



さて、肝心の皇帝陛下の姿はなかった。

皇帝専用の豪華な椅子が用意されていたが、誰もいない。

ちなみに、クリシュナ、ベルガ―、レヴィといった主要メンバーの姿もなかった。

ルークは仕方ないので、知っている騎士がいないか、探してみることにした。

騎士の数はおよそ50名。

決して多くはないが、半数程度の騎士団から出席したと見て取ってよい。

ルーニア皇国には、騎士団が約100存在する。

無論、古参の騎士団から、新規の騎士団までそれぞれである。

不参加を決め込んだ騎士団は、おそらく腕の立つ騎士がいなかったのだろう。

場合によっては、騎士団長が強い騎士団もいる。

今回は、騎士団長の参加は認められていないのだ。

よって、参加しないケースもあるのだ。



ルークは、ちょっと小高い位置から、騎士達を眺める。

すると、知っている人物が、2名いた。

クーラク騎士団のカシス副隊長と、ラークネス騎士団のレオン隊長だ。

2人は、並んで何かを語らっているようだ。

ルークには気が付いていないようだ。

どうやら、2人とも参加することになったようだ。

2人とも実力に申し分はない。

今回、いい試合を見せてくれることだろう。

その時だった。

1人の騎士が暴れ出したのだ!

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