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創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第14章 皇帝暗殺事件に遭遇しちゃいました。
162/526

14-2 イノシシ、再び。

翌日。

ルークは畑の様子を見た後、家に戻ろうした時、エドガの姿が見えたのだ。

エドガはかなり慌てているようだ。


「どうしたんですか?」


ルークが出迎えると、エドガが焦っているように話す。


「イノシシがまた出たんだ!

 しかも、結構でかいんだ。

 ルーク、退治してくれ!」


「わかりました。」


ルークはうなずくと、家に戻り、剣と弓矢を持ち出す。

そして、“情報収集(サーチ)”にて村内をチェックする。

畑にイノシシが一頭確認できた。


「行きましょう!」


そして、エドガと共に、イノシシの元へ向かうのだった。



畑周辺には、村人たちがイノシシの様子を伺っていた。

体長は二メートルくらいありそうだ。

かなり大きい。

おそらくオスだろう。

ただ、一匹だった。

メスや子どもの姿はない。

イノシシは畑をほじくり返し、出来立ての野菜を食べていた。

今の時期、まだ野菜の収穫には早いのだ。

あと、一週間ほど待ってから、収穫が開始される予定だった。

そこを狙って、イノシシが畑に現れたのだろう。

人間のことを気にする様子もなく、堂々と畑の野菜を食っていたのだ。

村人たちは弓矢を持っていたものの、射掛けることができなかった。

イノシシに突撃でもされたら、敵わないからだ。


「あれだ、ルーク。」


エドガとルークはようやく到着し、エドガが指をさす。


「結構大きいですね。

 じゃ、僕が倒します!」


「いや、大丈夫かよ!

 おまえが強いのは知っているけど、危ないぞ!」


「大丈夫ですよ、熊も倒したことありますし。」


ルークはそう言うと、あっという間に畑に入っていく。

イノシシとの距離はまだあるものの、弓矢を構える。

そして、矢を放つ!

矢は、イノシシの左目に突き刺さる!

途端、イノシシはもがき苦しみ、右目でルークを睨み付ける。

そして、体制を整えるや、突進してきたのだ!

ルークは弓を捨て、剣を引き抜く。

赤く煌めく剣は、次の瞬間、赤光の如く、すごい勢いでイノシシへと走る!

ルークがイノシシに向かって突進したのだ!

イノシシとルークが交差した瞬間!

「ザクリッ!!」と鈍い音が響くや、イノシシの首が吹き飛んだのだ!

イノシシの体は、そのまま駆け抜けて、地面に激突し、動かなくなった。

一瞬の静寂の後、村人たちが歓喜の声を上げる!


「あいつ、やりやがった!!」


皆、ルークの勝利に歓喜していた。

ルークは剣をしまい、弓を手にする。

こうして、イノシシは討伐されたのだった。



その後は、イノシシは(さば)かれ、宴会のメニューとなったのだ。

皆、おいしそうにイノシシ肉を頬張っていた。

ルークも久々に、イノシシ肉を楽しむことができるのだった。

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