13-1 土系統の魔法を実践!
翌日。
さて、いよいよ今日は、土系統の上級魔法を実践することになる。
書籍の勉強は、ミシェリの修行の時に、履修済である。
あとは、実践あるのみである。
ルークは自宅から離れた場所へ移動すると、結界の準備をする。
結界を張った後、かかしもどきを出現させる。
準備は整った。
ただ、一つ問題がある。
この上級魔法は全て、地に直接関与する魔法である。
だから、結界外にも地震などの影響が発生する可能性があった。
特に問題なのが、五つ目の魔法だ。
明らかに特殊な魔法なのだ。
村に影響がないか、心配だった。
前回の風系統の上級魔法では、外部に影響がなかったので、問題ないと思うのだが・・・
とりあえず、やってみることにした。
まずは、一つ目だ。
呪文を唱える、解放する!
「“地熱波動”!!!」
地面から溶岩熱が発生し、かかしもどきが焼失する!
結界内全体が、溶岩熱で燃え盛っていたのだ。
とりあえず、結界外には影響は出ていないようだ。
「よし、問題なさそうだ。」
ルークはうなずくと、結界内の溶岩を解除した。
それから、二つ目から五つ目まで魔法を試してみた。
とりあえず、結界外に影響が出ることはなかった。
ただ、結界内は凄まじいことになっていたが。
「これは、普段使えない魔法ばかりだな・・・」
そう一人ごちると、試験以外ではできる限り封印することを決めるのだった。
こうして、土系統の魔法も使いこなせるようになったのだった。
後は、試験を受けるのみである。