12-8 上級魔法を使いこなす。(二つ目)
翌日。
すっかり元気になったミシェリを連れて、再度ルークの自宅に来ていた。
その後、いつもの修行場である原っぱに移動する。
いつものように結界を張ると、ミシェリが中に入ったのだ。
「よし、二つ目の魔法の訓練をしましょう。」
「はい!」
ミシェリは呪文を唱え、解放する!
「“水流大変動波”!!!」
本来であれば、大量の水が出現し、大津波を発生させるはずだった。
ところが、少量の水しか出現しなかったのだ。
「ミシェリ殿、魔法に使う魔力が全然足りない!
もっと、魔力を使っていいですから。
やり直し!」
「は、はい!」
ルークは“情報収集”にて、ミシェリの魔力の流れをチェックしていた。
一回目は極端に魔力が足りなかったのだ。
ミシェリは、二回目に挑戦する!
「“水流大変動波”!!!」
大量ではないが、水が出現し、小波程度の津波が発生する。
「ミシェリ殿、魔力が全然足りない!
やり直し!」
こんな感じで、何度もやり直しが入るのだった。
結局、この日は一度も成功せず、ミシェリが魔力切れを起こす前に終了となるのだった。
翌日、午後。
前日同様、練習が続けられた。
魔力は少しずつ上がり、大津波とまではいかないが、津波は発生していた。
だが、まだ足りないのだ。
「ミシェリ殿、魔力がまだ足りない!
制御はきっちりできているんだ、もっと自信を持つんだ!」
「はい、頑張ります!!」
ミシェリは気合を入れて頑張った。
だが、この日も成功には至らず、途中で練習終了となった。
その後、ミシェリの部屋に戻ると、ルークが再度魔法の説明を行い、復習するのであった。
さらに翌日。
ミシェリが呪文を唱え、解放する!!
「“水流大変動波”!!!」
大量の水が出現するや、大津波が発生したのだ!
そして、かかしもどきは飲み込まれていく。
「ルーク様、どうでしょうか?」
「うん、今の感じです。
この状態を維持するんだ、よし、もう一回!」
「はい!」
その後、数回繰り返し、きちんと使いこなせるようになるのだった。
ようやく、二つ目の魔法が、扱えるようになったのだ。