表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第12章 侯爵の娘の家庭教師を務めることになりました。
141/526

12-6 魔力の暴走。

6日後の翌日、午前中。

ルークは王都に向かった。

風系統の魔導士試験の結果を聞くためだ。

結果、合格だった。

証書を預かると、外に出る。

残り一系統のみとなった。

ルークは嬉しさをかみしめると、巨大な門へと急ぐ。

そして、侯爵の屋敷へと戻るのだった。



午後。

ルークとミシェリは魔術学院に来ていた。

時間短縮のため、“瞬間移動(テレポート)”を使ったのだが、ミシェリはとても感激していた。

これは、そのうち、“瞬間移動(テレポート)”も教えないといけないかもしれない。

その後、学院に入ると、先生に許可をとり、練習場へと足を向ける。

ただ、この練習場、一人分の結界範囲は狭いのだ。

屋内練習場全体としては広いのだが、一人分のスペースは決して広くない。

結界内に、9人大人が入ってしまうと一杯になる程度だったからだ。

ルークはここでやるべきかどうか、考えていた。

今のミシェリであれば、魔法をきちんと理解している。

だから、早めに使いこなすことは間違いない。

だが、この結界のスペースでは、狭すぎると感じたのだ。

そんなことを考えている間に、ミシェリは結界内へと入っていく。

そして、呪文の詠唱を開始していた。

詠唱を完了した途端、解放する!


「“極大水冷瀑布破(アクア・フォール)”!!!」


極大の水流を発生させたまでは良かった。

途端、水流が暴走し始めたのだ!

破壊の水流が、ミシェリに襲い掛かる!!


「きゃあぁぁぁっ!!」


ミシェリの悲鳴が上がった瞬間、ミシェリの前にルークが出現したのだ!


「結界!!!」


ルークとミシェリを囲むように結界が張られ、水の暴走から防ぐ!

続けて、ルークは叫んでいた!


()てつけ!!!」


瞬間、水流は凍り付き、全て粉々に砕け散ったのだ!

ルークは、()()()で上級魔法である“氷結晶冷破(ダイヤモンド・ダスト)”を使って見せたのだ!

これには、ミシェリは驚いていた。

周囲の魔法使いたちも驚いていた。

ルークは魔力暴走が収まったのを確認すると、結界を解く。

そして、ミシェリに向き直る。


「大丈夫か?

 怪我はないか?」


「は、はい、大丈夫です。

 ルーク様が守ってくださいました。」


「ふぅ、よかった。」


ルークは深く息をつくと、安堵する。


「ルーク様、今の、()()()で上級魔法を・・・」


「え、ええ、使いましたよ。

 水を止めるには、あれしかなかったからね。」


「・・・カッコよかったです。」


「えっ?」


ルークは、ミシェリの反応に困るのだった。



その後、練習を中止し、城に戻ることにした。

そして、ミシェリの部屋へと移動したのだ。

そこで、今後の練習方法について、ルークは自分の考えをミシェリに教えることにした。


「考えたんですが、魔術学院の練習場では狭い上、

 結界の強度に問題があります。

 それに、魔力暴走が発生した場合、逃げ場がありません。

 そういうことで、もっと広く結界が張れる場所で練習しようと思うのですが、

 どうでしょうか?」


「そのような場所、あるんですか?」


「うん、あるよ。」


「どちらに行くのでしょうか?」


そこで、ルークは考えるも、まぁいいかと判断する。


「僕の自宅だよ。

 ちょっと離れたところで練習していたんだ。

 広い場所だから、十分練習できると思う。」


「ルーク様のご自宅近くですか!!?

 ・・・よろしいのでしょうか?」


「うん、かまわないよ。

 都市グルードから離れるけど、問題ないかい?」


ミシェリは考えるも、すぐに返答する。


「ありません。」


「よし、じゃ、明日からは練習場変更ということで。

 よろしくね、ミシェリ殿。」


「はい、ルーク様。」


こうして、練習場の変更が決まるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ