9-11 合格発表。
翌日。
ルークは王都を後にすると、村に帰っていた。
魔導士試験の合格発表までの間は、村で過ごすことにしたのだ。
その間行ったことは、購入していた中級魔法と補助魔法の魔術書の内容を覚えたことだ。
結果、魔術書に書かれている全ての魔法を使いこなせるようになったのだ。
これにより、ルークの魔法のバリエーションが増えたことになる。
それから、畑の手入れを行ったり、鹿狩りの手伝いをしたくらいである。
日々、のんびり過ごしていたのだった。
そして、魔導士試験を受けてから一週間後。
ルークは王都に来ていた。
まっすぐに魔導士協会を目指して歩く。
魔導士協会に着くと、受付を済ませ、担当の魔導士を待つことになる。
「ルーク殿、お待たせしました。」
前回と同じ担当の魔導士がやってきたのだ。
会議室に移動し、座席に着くと、早速話し出す。
「まずは、水系統の魔導士試験、合格です。
おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
そして、証書が渡された。
どうやら、系統によって、証書が渡されるようだ。
ルークはありがたく頂くのだ。
「魔導衣はそのままお使いください。
就職の斡旋は、今回は不要ということでよろしいでしょうか。」
「はい、不要でお願いします。」
「では、お話は以上です。
・・・ちなみに、風系統の魔導士試験も受けられるんですよね?」
「はい、受けます。」
「了解致しました。
その時は、またお願い致します。」
魔導士は一礼するのであった。
これで、水系統の魔導士になることができた。
次は、風系統の魔導士が目標となった。
ルークは小さくガッツポーズすると、帰宅の準備をするのだった。