表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造系魔法使いのスローライフ!?  作者: 稀硫紫稀
第9章 侯爵様の息子を助けることになりました。
107/526

9-8 ルーク暗殺。②

ルークは城を出ると、ゆっくりと城外門に向かって歩いていた。

中央広場を抜け、城外門を視界に納めていた。

その時だった。

ビュッ!と、ナイフのようなものがルークを狙って飛んで来たのだ。

ルークは素早く回避すると、周囲を警戒する。

そして、“情報収集(サーチ)”にて、周囲を探る。

暗殺者らしき者が6名、ルークに向かって近づいてきていたのだ。

どうやら、手練れのようだ。

さて、どうするか?

ルークは考えた結果、この都市にある大きな広場に向かって走り出していた!

できるだけ、遮蔽物の無い場所へ行くことにより、こちらが有利になると考えたのだ。

暗殺者たちも、ルークの姿を追う!

やがて、大きな広場に着いた。

ただし、人が多くいた。

ルークは、できるだけ人がいない場所へ移動し、そこで待ち構える。

すると、剣を引き抜いた暗殺者たちが、堂々と近づいてきたのだ。


「きゃぁぁぁっ!!」


暗殺者たちが引き抜いた剣を見て、悲鳴を上げる人々。

突然のことに、皆広場から離れる。

ルークにとっては、これでよかった。

無関係な人間を巻き込むわけにはいかない。

さて、といったところで、ルークは“思考読破(リード)”を発動させる。

主犯を特定するための措置だ。

そして、相手の動きを見抜くことも兼ねていた。

暗殺者6名は、ルークを取り囲んでいた。

一般人は、遠く離れたところから様子を伺っている。

そのうち、民衆が通報し、騎士がやってくるだろう。

それまで持たせるつもりは、ルークにはなかった。

一斉に斬り捨てるのみである!

ルークは剣を引き抜くと、構える!

暗殺者たちは、言葉を発することなく、一斉に斬りかかる!

だが、次の瞬間、ルークの姿が掻き消える!


「「「!!?」」」


ルークが姿を現した瞬間、1人を斬り捨てていた!

突然のことに、暗殺者たちは狼狽する。

だが、次の瞬間には、2人目が倒れる!

ルークは凄まじい速度で、次々と暗殺者たちを斬り伏せていく!

そして、騎士たちが駆けつけて来た時には、暗殺者たち全員が倒れているのだった。



「ルーク、無事か?」


クロムワルツ侯爵は、すぐに駆けつけてくれていた。

そして、騎士団に命じ、周囲の警戒を行わせていた。


「はい、無事です。

 暗殺者たちは、全員生きてます。

 犯人は、ヒューゼという魔導士です。」


侯爵はヒューゼの名前を聞いて、すぐに納得する。


「なるほど、対戦相手だった魔導士か。

 それについては、私に任せてほしい。

 ヒューゼは、我が騎士団にて捕縛する。」


「はい、お願いします。」


「しかし、君は強いな。

 どうやって倒したのだ?」


「その、“思考読破(リード)”と“瞬間移動(テレポート)”の魔法を駆使して、倒しました。

 敵に剣の手練れがいないことが幸いでした。」


「ほう、たいしたものだ。」


侯爵は関心していた。


「ともかくだ、城外門まで護衛をつける。

 城外門を出たら、すぐに帰宅するといい。」


「はい、ありがとうございます。

 では、これにて。」


ルークは頭を下げると、数名の護衛の騎士と共に、城外門に向かって歩いて行った。

侯爵は、騎士たちにヒューゼ逮捕を命じるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ