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第二話

はい、異世界転生もので殆ど必ず出てくる女神様です。

こういう女神様居たらいいなって感じでポチポチ書いてました。

俺は今目の前の自称創造神と対話している。


「自称とは失礼なことを考えますね」


やばい、心読んできやがった。


プライバシーの侵害で訴えますよ。


「神にプライバシーなどというものが通用するとでも?」


「しないだろうな…」


そもそも神様らしいから、なんでもありだろうな。


「そうです、私こそが絶対なのです」


おおう、さいですか。


「ええ、なので貴方の妹の魂は私が持っています」


「そうなのか」


なんかとんでもない事を言われている気がする。


「因みに貴方達を襲ったあの男、今どうなっていると思いますか?」


「…さあな、不幸な目にでもあってるんじゃないか?」


多分に望みが入っているが死んでしまっているのだしこれぐらい言っても許されるだろ。


すると女神はとてもいい笑顔で。


「ええ、不幸な目にあいましたよ。貴方たちを殺したあと大型トラックにはね飛ばされ下半身が潰れ、脳にも重度の後遺症を残しそれでも植物状態にならず苦しみながら生きています」


などと言い出した。


それ死んだ方がマシと言うやつでは。


いや、俺達を殺したんだから当然の報いといえばそれまでだが。


ところでそれってやっぱり。


「ええ、私がそうなるように操作しました♪」


うわぁ、この女神やばいよ…いい笑顔でなんてこと言ってるんだこの女神。


やばい人だ…いや女神だ、近寄らんとこ。


「酷いですね、せっかくあなた達の無念を晴らしてあげたのに」


「いや、確かにありがたいんですが…」


その満面の笑みで言うのはどうなのか。


はっきり言ってかなり怖い。


「まぁ…ありがとうございます女神様」


「いえいえ、私も悪を滅することが出来る大義名分が出来たので」


完全に私情だ、なにか鬱憤でも溜まっていたんだろうか。


まぁ、テレビでもよく見るが少なからずそういうクズはどこにでも存在するからな。


きっと日々溜まっていたに違いない。


「それで女神様が俺をここに呼んだのはそれだけですか?それなら俺も天国で家族に会いたいんですけど…」


思い残すことなんてないし、地縛霊なんてものにもなりたくは無い。


「ああ、その事なのですが貴方は、いえ貴方達は異世界に転生してもらいます」


「はい?」


何を言っているんだ、異世界とかラノベとか漫画の想像の産物だろ。


というか…


「貴方達ってまさか…」


「ええ、貴方の妹も一緒に転生します」


「…っ」


……


「そう…ですか…」


異世界で妹と転生。


嬉しい反面何をやらされるのか…


「いえ、特に何かをして欲しいという事はありませんよ」


「…そうなんですか?」


「ええ、言ってしまえばただのサービスです」


神様のサービスか…


「ありがとうございます…」


俺は深々と頭を下げる。


俺はともかく妹はまだ高一これからの人生がまだあったはずなのにあんなことになってしまった。


それがまたやり直せる。


次こそはきっと幸せな人生を歩んで行けるように俺が頑張って支えていかないとな。


「ええ、そうですね幸せになりなさい」


そういう女神様の表情は実に女神様らしく慈愛に満ち溢れたものだった。


「ああ、そうでした」


「なんでしょうか?」


「異世界に行くにあたって1つあなたに特典を差し上げようと思っていたんです」


「特典ですか?」


なんだ特典って…


「そうですね、貴方の世界で言うところのチートというやつです」


「ああ…分かりやすい」


女神様からチートなんて言われると凄い不思議だ。


「そうですね、妹を…大切な存在を護れるだけの力が欲しいです」


「ええ、そうでしょうね」


まぁね、最初に聞かれてたからね。


「分かりました、貴方に何者にも負けることの無い力を…」


「え、ちょっ…」


それはいくらなんでもチートが過ぎるのでは…


「大丈夫、貴方であればきっと悪用はしないでしょう」


「いや、そういう問題じゃ…」


「あ、そうでした」


話が切り替わった!


え、この話終わり?嘘でしょ…


「貴方は物作りは好きですか?」


唐突すぎるぞ女神様…


「まぁ、多少は好きですけど…」


「ではこちらの道具を与えましょう」


あれ?特典二個目ですけど…


「いいえ、これは特典ではありません私が独断で下賜したものです」


それってあんまり意味変わらないんじゃ…


「ギリギリセーフです」


「ギリギリなんですね…」


「気にしてはいけません」


と言いながら手渡されたのは明らかに金槌にしか見えない道具。


「えっとこれで日曜大工でもすればいいんですかね?YDKですか?」


「今は金槌の形をしていますが考えれば鋸や鑢など様々なモノ作りに使う物に変化します」


「それって人にあげちゃいけないものでは…」


神器ってやつじゃないのかこれは…


「大丈夫です、物作りの神から強奪…元い貰ってきたものですから」


「……そうですか」


明らかに強奪って言ったぞ…俺は何も知らないし聞いてない。


「と、とりあえずありがとうございます」


「いえいえ、ああその道具は魔物や動物、人間には使えないようにしていますので」


「え、魔物いるんですか?」


「ああ、そういえば貴方の世界にはいませんでしたね」


完全にファンタジーだ…魔物っているんだ。


「魔法もありますよ?」


「そうですか…」


「因みにエルフや獣人といった存在もいます」


「それはなんとなく予想出来てました…」


地球での常識が尽く潰されていくこの非常識…


俺向こうで生きていけるのか?


「大丈夫です貴方も魔法使えるようにしておきますので」


「…それは一体何の方弁での贈り物ですか?」


「いえ、これはあちらの世界での常識ですので必要経費というやつです」


「…そうですか」


必要経費なら仕方ないのか?


いや、今更気にしても遅いな…


色々諦めよう…うん、そうしよう。


女神様もニコニコ見てるし…


「では、そろそろ異世界に転生させましょう」


「あ、はい」


「どんな場所に住みたいですか?」


「どんなって…」


街はやめた方がいいだろうな人が多いだろうし…どんな奴がいるかわからない。


妹もきっといきなりは怖がるだろうしな。


かと言って街から遠すぎると物資の調達とか出来なくて不便か…


「人里から少し離れた静かに暮らせる場所ですかね」


大雑把だけどきっと女神様ならいい場所を選んでくれるだろう。


「分かりました、では真堂 智さん異世界での幸せな暮らしを楽しんでくださいね」


女神様がそう言うと俺の足元が淡く光る。


というか俺の名前…いや知っていて当然だったな。


そう思いながら俺は光に包まれた。

うーん女神様可愛いと思うよ?

正確な髪型とか身長とか書いてないのはまぁ…分かって?

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