よいやみの そらに。
『よいやみの、そらに』
よいやみの そらに
スマホを むけている
ひと、ひとり
みれば
よると ひるとの さかいめの
すこし、うえに
あかるく かがやく
きんのほし、ひとつ
ああ
これは ほんとうに
きれいですね
そらだけに むちゅうで
うしろを とおる ひとびとに
きづかない そのひとに
こころの なかで はなしかけ
わたしは
かいもののふくろを りょうてで さげて
あしばやに
いえへと かえった。
※※※※
『そのかげを、みたい』
きんのほしが いちばん あかるく
かがやく よる
ひとのかげも
まちのかげも
いぬのかげも
おまつりのように おどると いうよ
ほしの おはなしを つづった
うつくしい ほんの なかで みた
その けしきは
いまでも おもいだせるもの
きんのほしの あかるい かがやきを みると
いつでも おもいだせるもの
いつか みられる ひが
くるかな。
そう おもいながら わたしは
ゆうしょくの あとの
さらを あらう。