表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現世に転移している異世界の剣姫に、僕は召喚獣として呼びだされた〜  作者: 猫ノあすき
第五章 突破せよ通天回廊
84/100

9 明日への翼

 とにかく、今は先を急ぐしかない。

 しかし、どうやって行くのだ………


 すると、ミホロが僕をみて

「ドラゴン、カズヤには、翼があったよね」

「………確かに」

「それに、結構大きかったから、みんな乗れるのじゃない」


 するとゴンゾ―が

「小型旅客機ほどの大きさがあるな」

 旅客機と言っても、こちらの世界のコルベット、ルーク、ミュールにはわけがわからないようだ。


 「それしかないか………でも、飛べるかなー。そもそも、ドラゴンに召喚できるのかなー」

 うじうじ考えている僕に、レイカが とにかく、今は先を急ぐしかない。

 しかし、どうやって行くのだ………


 すると、ミホロが僕をみて

「ドラゴン、カズヤには、翼があったよね」

「………確かに」

「それに、結構大きかったから、みんな乗れるのじゃない」


 するとゴンゾ―が

「小型旅客機ほどの大きさがあるな」

 旅客機と言っても、こちらの世界のコルベット、ルーク、ミュールにはわけがわからないようだ。


 「それしかないか………でも、飛べるかなー。そもそも、ドラゴンに召喚できるのかなー」

 うじうじ考えている僕に、レイカが

「とにかく、やってみるしかないでしょ」

 有無を言わさず、レイカは僕をドラゴンに召喚する詠唱を始める、


 ー サモン・サーヴァント  (使役獣召喚)

 ー エボリューション・ホルム  (進化形態)


 ー「ドラゴン! 」


 レイカが唱えると、僕の体が光り輝く

(おお! これはいけるかも)

 一瞬、目の前が真っ白になったあと、すぐに視界が戻った。

 気が付くと、僕は皆を見下ろしている。


「やったーー! ドラゴン・カズヤだ」

 ミホロが、うれしそうに叫んでいる。

 なんとか召喚に成功した。


 ゴンゾーが僕を見上げ

「今の俺達は、外部と通信できないスタンドアローン状態だが、カズヤとレイカ姫は同じフィールドなので、お互い直接通信した形で召喚できたのだろう」

「ブルートゥースみたいなもんだね」

 そんな、感じだ。


 でも、胸をなでおろした。もし召喚獣になれなかったら、万事休すだった。


 レイカは僕を見上げ、しみじみと

「でも考えてみたら、こうしてカズヤや、みんなが直接ここに来てくれたから、召喚できたのだよね。もし、これまでのように召喚獣として私が呼んで来ていたら、コネクトが切れて、私もこの人たちと同じだったでしょう」

 言いながら涙声になり、皆に向かって。

「本当に、改めてお礼を言います」

 頭を下げるレイカに。


「そんなー。お礼は、ラムーアを、やっつけてからにしてください」

「ミホロの言う通りですよ」

 皆も同意している。


「ゲホゲホーー」

 僕も頷くと、レイカは、僕を見上げて笑ってくれた。

 そんな、笑顔をリアルでも向けてほしいぞ。


「それよりカズヤ、早く羽ばたいてみなよ」

 せっかく、いい雰囲気なのに、ミホロが()かしてくる。

 でも、確かに、大事なのは飛べるかだ。

 僕は半信半疑で、背中のはねをバタバタとはためかせると、体が宙に浮く。


(おお! 体が浮く、飛べるぞ! すごいぞ)


「ドラゴン・カズヤ! 飛べるじゃない。ちょっとまわりを飛んでみてよ」

 さらにミホロが嬉しそうに指図する。全く召喚獣づかいが荒い。


 しばらく飛んでコツを掴むと、僕は思い切って回廊の外側へも飛んでみた。

 敷地の外に出たところで、眼下が一気に下がり、ビビって一瞬落ちたが、慌てて羽ばたくと、落下が収まり上昇する。

 意外と簡単に飛べた。

 ミホロが両手をふって、とびあがって、はしゃいでいる。


 次第に慣れてきて塔の周りを自在に飛び回り、皆のもとに着地すると、ミホロが僕を仰ぎ見て

「優雅に飛んでいたね。背中も大きくて、たて髪があるからそこに皆乗れるよ」そう言うと

「ねえ、しゃがんで水平になってよ。これじゃあ、乗れないよ」

 またまた、ミホロが指図する。僕はミホロの召喚獣じゃないぞ、それに一応リーダーだし、そう思いながらレイカを見ると。

 レイカも微笑んで、ミホロの意見にうなずいた。

(もう、しかたないなー)

 そう思いながら、僕は這いつくばると、皆が背中に乗ってくる。


「わー、結構広いし、このたてがみ長くて、ふわふわだ」

 僕は長い首を後ろに曲げて見ると、ミュールやミホロが気持ちよさそうにたてがみを頬にあてている。コルベットは早速、ふわふわの毛並みの中で寝転んで、他のみんなも気持ちよさそうに、くつろいでいる。


「柔らかくて、温かい。そうだ、これを腰に巻けば、命綱になるよ」

 みんな、僕の背中のたてがみの中に潜り込んで、長い毛を束にして腰に巻きつけ命綱というか、シートベルト代わりにしている。

 もう、好き勝手にされている。


「カズヤ、飛んで。皆を落とさないよう体を水平に、ゆっくりとね」

 またまた、ミホロのご命令だ。 

 しかたなく、みんなを落とさないように、ゆっくり上昇したあと、塔の外に飛び立つ。


「うわーーー! すごい、飛んでる!」

「広いし、乗り心地もいい」

 風をうけ、女性たちは髪をなびかせ、気持ちよさそうにしている。ただ、ゴンゾー、ルーク、三平太の男連中は、高いところが怖いのか、必死でたて髪にしがみついている。


 しばらく、塔の周りを飛んでいると

「これで、エクアドルの月に向かって飛んでいこうよ」

 僕を乗り物のように言うミホロに、レイカは頷いたあと僕の首にきて


「カズヤ、いい」

 遠慮がちに言われたが、レイカ様に言われれば、断われるわけがありません。

 僕は、大きく首を縦に振ると。

「ありがとう、カズヤ。それじゃあ、エクアドルに向かって飛んで! 」


「グホーー! 」


 僕は一声叫ぶと、ジェット旅客機のように大きな翼をローリングしながら旋回し、碧玉の光が指す月に向かって加速する。

 さあ、いよいよエクアドルへの最後の旅立ちだ。


 急ごう!


お読みいただき、ありがとうございます。来週はお休みします、再来週更新しますので、見捨てないでください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ