5章 王都マーカー編 11話 代償の支払い①
ものすごい達成感で満たされた世界に存在する気がする。
真っ暗な世界になのに・・・。
それなのに、こんなに心が幸せで満たされる感覚は・・初めてな気がする。
でも・・なんで俺は、ここにいるのだろう。
俺?・・俺ってなんだ・・・・。
まぁ、幸せだから・・別にこのままでも良いかな・・。
うん・・幸せだ・・・・あれ?・・あれは・・・・。
見たことがあるような、ないような景色が視界に広がっていく。
俺がいる場所から王城が見える。どうやら空に浮かんでいるようで不思議だ。
なぜか、王城が気になった時にゆっくりと目蓋を閉じてゆっくりと開けると景色が変わっていた。
ここは、魔力玉を発生させて男達と対峙していた部屋だ。未だに月白色に輝くアレの周囲で男達はたじろいでいる。
「バカだな・・早く逃げないと消滅しちまうぞ?」
そう呟くと強制的に目蓋を閉じらされた俺は、ゆっくりと開けた時にまた景色が変わっていた。
「ここは・・王城の廊下か?」
すると、目の前にあるドアがゆっくり開き顔だけを出して周囲を窺う少女と視線が重なる。
「あぁ、あのとき連れ回したメイド!」
思わずメイドに声を掛けたが、反応もなく視線も俺を見ているようで見ていなかった気がした・・。
メイドは、部屋に戻り自分の胸元から2つの袋を取り出し、ベッドに中身を出した途端に叫ぶ。
「なんじゃこりゃー!!」
ベッドの上に散らばる金貨100枚を目の当たりにして驚愕し、脱兎のごとく私服に着替え大きなカバンに荷物と金貨をしまい部屋から飛び出し王城から出ていく姿を見送る。
「・・幸せにな」
そして、彼女の背中が夜の街に消えて行ったところで、また目蓋を閉じて景色が変わる。
今度は、視界が真っ暗で何も見えない・・けど、誰かが泣いている声が聞こえる。
いったい誰が泣いているのだろう。周囲を見渡すが、未だに泣き声だけだ。
しばらくして泣いているのは、どうやら女2人のようだ。
俺は、何も出来ずにしているとゆっくりと夜が明けるように少しづつ辺りが明るくなり、そこには3人の姿が見えてきた。
奥の1人が力無く床に倒れ込んでいて、2人が覆い被さるような体勢で泣いている。3人の周囲には、たくさんの物が置いてあることに、なぜか違和感を感じる。
「あの・・どうして泣いているのですか?」
「「・・・・・・」」
俺の問い掛けに泣いている2人は応えない
「あのーすいません」
「「・・・・」」
悲しみのあまり、俺の存在に気付いてくれないようだ。
俺は、たまたま目にした簡素なベッドに腰を掛けて3人を見続けていると、何かが近付いてくる気配を感じ身構えた。
ドゴォォォーーーーーン!!
突然の爆音と衝撃波の後に砂埃に包まれてた後には、2人の少女が3人の元へ近づく姿が見えた。
「ん?たしかあの銀髪と金髪のケモミミ少女達は・・・・・・だれだったかな?」
そこで、途絶するように意識を手放す俺だった・・・・。




