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10章 王都奇襲編 1話 何気ない日常

アクセスありがとうございます。

ブクマ200目指して更新していきまーす。


 イシタ公国から戻り、あれから平穏な日常が戻り1年の歳月が経った。俺達が家に着いた数日後に勇者一行も王都に辿り着き、何やら凱旋パレードを行なっていたらしい。


 興味の無い俺は、、その話しをバルコニーで寛いでいる時間にマリアから聞かされた。特に意識はしてなかったけど、彼女から話を聞いて返事を返した時にごめんなさいと言われ立ち去って行く背中を見送る。


 その光景をふと思い出し、読んでいた本を膝の上に置いて視線を上げて遠くに見える王城を見つめた。


(・・そういえば、王城に帰ったんだよな)


 あの地方都市フリューの宿屋の食堂で真衣達と話し決めたことが現実となり、マリアを連れて召喚組の真衣達4人は俺の元から離れ王城へと戻る。


 彼女たちにとっては苦渋の決断であったけど、いち早く魔王討伐を達成し俺の所へ戻って一緒に暮らすと固く決意をしたと。


 ならば、戻った理由を決めるため悩んだ挙句、出た答えは武者修行をしてきたとして1年近くの時間をかけて俺が鍛え上げ全員をチート化させ、勇者達に負けない程の実力を身につけさせ送り出したのだ。


 一挙に5人がこの家から去ったため、家が広く感じてしまい気を紛らすため何も無い時間はバルコニーで椅子に座り本を読むことが日課になっている。


「・・ハル〜昼ご飯だぞ〜!」


「あぁ、今行くよ」


 食堂の窓が開き背後から俺を呼ぶアイナの声が聞こえ返事をして、読みかけの本をアイテムボックスに収納し立ち上がり食堂へと向かう。


 自分のいつもの席に座ると、隣にはシェルとアイナが座り正面にはミオとミリナが座りリンとアルシアは前から決まっていた自分の席に座りラニアが最後に座る。


「それじゃ、いただきます」


「「「「 いただきま〜す 」」」」


 久しぶりの肉料理と生野菜のサラダとスープが今日の昼食メニューで、肉料理の味付けは料理当番のアイナがしたみたいだった。


「ん〜アイナ・・なかなかの出来栄えだね。美味しいよ」


「そ・・そうか?・・んふっ・・うれしいぞ」


 顔を紅くしモジモジするアイナが、普段の凛々しい姿とのギャップで可愛いと思ってしまう。それから昼食を終わらせ片付けを終わらせた後は、特に用事はなくバラバラに散って行く。


 もちろん俺は、バルコニーへと戻り椅子に座りほんの続きを読み始める。


「どうぞ・・食後の紅茶です」


「ん・・ありがとう、ラニア」


 小さなテーブルの上に紅茶が入ったカップを置いてくれたラニアは、そのまま隣の椅子に座り縫い物を始める。


「・・・・ねぇ、ハル」


「どうした?」


 2人きりの時は、ラニアも例外なく対等に話をする。普段でもいいと伝えたけど、みんなの前ではメイドとしての立場があるからと断られてしまった。


「あのね、どうして私にも戦い方を教えてくれたの?」


「それは・・」


「それは?」


「じ、自分の身を守れるぐらいの力があれば、後ろめたさみたいのが無くなる・・じゃん?」


「そうなんだ、ありがとう・・・・で、本当は?」


「えっ?・・本当だよラニア?」


 いつのまにかラニアが手を止めて俺をジト目で見ていて、捕らえた獲物に止めを刺す一歩手前の状態に感じた。


「ホ・ン・ト・ウ・?」


「ひぃ・・」


 ラニアから放たれる威圧に驚き、思わず悲鳴を漏らしてしまった俺は、ゆっくりと自白することにした。


「ゴメン・・本当は理由があってラニアも鍛えてしまった」


「・・・・やっぱりね。だっておかしいと思ってたもの。だって、どうして私だけがメイド服で鍛錬しなきゃとずっと考えていたのだから」


「そう・・だよね・・」


「そうよ・・それで、私だけメイド服だったの?」


「・・だってさ・・憧れるじゃん?」


「憧れる?・・何を?」


「唯一無二のメイドさんが、ラニアだけなんだよ?」


「・・・・ハル?意味がわからないんだけど?確かに、メイドは私だけだけど・・」


戦闘(バトル)メイドっていう響きが、いいじゃん」


「はい?」


 頭の上にハテナマークが浮かぶラニアに、俺は思いをぶつけてしまう。


「だってさ、家事全般できるメイドが、実は戦える存在なんだよ?しかも、近接戦闘に特化したアサシン!身震いする程シビれない?」


「・・・・・・」


 ラニアは口を開けたまま固まってしまった・・息してるかな?


「メイドさんのスキルに、隠密に気配探知に格闘と剣技と投擲スキルがあって、しかも治癒魔法もできるんだよ?

超戦闘(スーパーバトル)メイド爆誕だよね?マリアのチートプリンセスを凌駕したよ」


「ハル・・・・わたしに、私に何を求めてるの?」


「あとは、広範囲の結界魔法もできれば完璧だな・・ん?ラニア?・・もちろん、俺の命を外敵から守ってもらうためだよ。俺もラニアを守るけど、ラニアも傍にいて俺の命を守ってくれ」


 俺の言葉を聞いたラニアは、不満そうな表情から一気に笑顔になり俺を抱きしめてくる。


「もちろんよ、ハル。メイドとしても、貴方を守り続けるわ・・」


 スッと少し離れ見つめあった後に、軽くキスをして2人の時間を過ごしていると、邪魔をするようにミオとミリナが騒ぎながらバルコニーへと乱入しじゃれあう姿を見ながら今日という日常が終わっていき、夕食後に久しぶりにみんなで王都へ買い物に行くことになり、早めに寝ることになったのだった・・・・。


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― 新着の感想 ―
[一言] NTR好きのハル君は勇者へ供物を捧げると。 クセになってるよコレ。業が深いね。
[気になる点] うーん。勇者に生け贄を捧げただけのような。
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