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9章 イシタ公国編 23話 防衛戦闘・・からのライル

アクセスありがとうございます。



「な・・なんだ?」



 スキルがハッキリ使えないはずなのに何かの気配を感じて上半身を起こし、確証は無いけど街の方を見つめてしまう。


「・・気のせいか?」


 何かが近づいている様子は無く、勘違いなんだろうと思いながらゆっくり立ち上がったところで給料地帯を走る冒険者達の姿が見えた。


「今頃、何しに来たんだ?」


 立ち上がり、その冒険者達を見ていると先頭の男冒険者に見覚えがある顔だった。


「・・ライル?」


 金髪イケメンのライルが冒険者達を引き連れやって来ていて、このまま合流したらまた面倒な話になりそうだなと溜息をついていたら不意に俺から数百メートル離れた場所で止まり戦闘態勢を取り始めている。


「あいつら、なんで止まってんだ?」


 ライル達の行動が理解できず、しばらく様子を見た後に俺から近づこうと歩き出した瞬間に紫色の魔法陣が周囲に数えきれないほど出現し慌てた俺は周りを見渡すと魔法陣に囲まれた状況になっていることに気づいた。


「うわっ!しょ・・召喚魔法!?」


 突然現れた召喚魔法陣に囲まれてた俺は、ゆっくりと足先から姿を見せる正体が間違いなく人族ではないこと気付く。


「・・ヤル(殺す)なら、今だ!」


 右手で握っていた片手剣に魔力を集めながら腰を落とし集中する。十分に魔力を溜め込んだ状態で左足を軸に回転し放射状に風魔法ウインドカッターを放ち、時間差で2発目を胸の位置から腰の位置で放った。


 俺を起点に空気を切り裂く音が時間差で響き渡り、周囲に出現し終えようとする魔族達に襲いかかり、なす術も無く身体を切り裂かれ地面に黒い液体を撒き散らしながらボトリと亡骸が落ちていく。


 召喚されるはずだった魔族達が死んだことにより、役目を果たせず魔法陣が破砕し次々に消滅していく。その場魔族の亡骸と多量の黒い血溜まりを残して。


 先制攻撃でかなりの魔族を戦力化させる前に倒すことができたが、俺から離れた位置で召喚された魔族は無傷で姿を現し正面で迎え撃つライル達冒険者へ唸り声を上げながら襲いかかり始めていた。


(あれ?・・俺が人族って気づいてない?)


 左右から俺を抜いていく魔族達は、ライル達へ一直線に向かっている。ここにいる俺の存在を気にすることもなく。


 その光景に俺は、ふと自分の身体が真っ黒に染まり切っていような匂いを放っていることに気づき、どこかで似たような経験をしたことがあるような気が・・。


「あぁ、ニシバルで魔物に認識されず、アイツに魔物のリーダーと勘違いされた時と同じだ・・」


 敵陣のど真ん中にいる俺は、魔族の1人としているためライル達冒険者が一斉に放つ攻撃魔法の標的とされ、漏れなく次々に狙われ回避に専念し戦線からの離脱するため右の森を目指し走り出す。


 冒険者が放つ火・風・水そして雷の4種類の攻撃魔法は、単調でフェイントもなく素直に直線的に迫るため、軌跡を簡単に読めるため余裕で回避でき、予想以上に戦線から抜け出すことができた・・と思っていた。


 誰もいない場所へと駆け抜けたところで、視界の左隅に間合いを詰める男の姿を捉えた。



「コラァ!! でめぇ1人だけ逃げてんじゃねーぞ!」


「ん?  この声は、ライルか?」


 気配探知スキルが正常に使えない状況下で、周囲の動きを目視のみで判断するため普段より認知が遅くなってしまっている俺に対しライルは的確にタイミングを狙っている。


 今の俺は、攻撃魔法の回避に意識を持っていったため人の動きを意識から排除していたため対処が遅れてしまい不利な状況になっていたのだった・・・・。


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