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1章  はじまり 1話 少年の日常

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「ヤバい!マジで死ぬやつだ・・」


 ドッガーン!!


 街の人々が寝静まった深夜に、とある森で上空の雲を掻き消し昼間と変わらない程の光量が夜空を照らす前代未聞の大爆発が前触れも無く発生し、爆心地から北へ20キロほど離れた位置にある王都マーカーのほとんどの住民は飛び起きこの世の終焉と感じ恐怖に陥り混乱していた。


 その大爆発が起きる少し前の時刻、王城最上階のテラスで王都を見下ろしていた国王スパイル=マーカーは、赤ワイン片手に平穏な時間に浸っていた。


 突如夜空を照らすほどの眩い光に手を翳し、狼狽えていると同時に爆発音と衝撃波に襲われ跪き全身を硬直させ食い縛り耐えるしかなかった。


 落ち着きを取り戻した国王スパイルは、騎士団長を呼び出し騎士団に最高レベルの警戒態勢を下命し夜を通して王都は緊張状態となる。


 その数日後、何者からも襲来の気配がないと判断した国王スパイルは騎士団と冒険者ギルド合同で森の調査を行なったが、爆心地周辺が更地になっている事以外に不審な点は見当たらないためしばらくの間は森の探索活動を禁止と通達する。


 あの驚愕の大爆発事件から3年の月日が流れ、森の更地も少しづつ緑を取り戻し探索活動も解禁され冒険者達の活動も事件前の頃に戻るようになった・・。




「これで、薬草採取も終わりだな」


 あの大爆発事件が起きた森の中で、ソロ冒険者の少年が一人薬草採取を終えて王都に帰るようだ。金髪碧眼でCランクのソロ冒険者のハルは16才だがそれなりの実力者だ。森を抜けて街道を歩き王都南門へ向かいたどり着くと、一人の門兵がハルに手を振っている。


「おーい!ハル、今日も薬草採取か?」


「あぁ、薬草採取しかできないからな。トニーはまだ門兵やってんのか?」


「あたりめーだ。王国騎士への道は険しいんだよ」


「はいはい、期待してるよ」


 ハルに話しかけた門兵のトニーは幼馴染で、茶髪茶目の容姿で背丈はハルと同じくらいだ。今は、門兵になり騎士団入団を目指している正義感と責任感が強い少年でハルは心の中で尊敬していることは秘密だ。


 ハルが提示しギルドカードを規則通り確認したトニーは、早く行けと言わんばかりにシッシと手を振り新たに来た人間の対応をしている。苦笑いするハルは、カードを胸元にしまい大通り歩き冒険者ギルドに向かう。



 ギルドの扉を開けた俺は、正面奥に2つ並ぶ受付窓口を見る。


 日が暮れる時間帯なら他の冒険者は飯屋かギルド2階の酒場にいるため、順番待ちの冒険者は皆無だ。だが、いつもと違う光景がそこにあった。


 受付嬢が1人なのは時間的に通常運転だが彼女は肘をついて寝ている。


「はぁ・・あいつ堂々と居眠りかよ」


 足音を立てず居眠中の受付嬢に近づく。金髪を腰まで伸ばし俺と同じ碧眼でスレンダー体型で、頭一つ背が低い彼女だが耳に特徴がある。


 俗にいうエルフ族だ。俺は、人族だけどね。さらに近づくと整った顔立ちの彼女だが、残念なことにヨダレを垂らしモニョモニョ口が動いているのを見ながら小声で呼びかけた。


「リサ・・おーい、リサ!起きて」


 一向に起きようとしないリサの肩を揺らそうと肩に触れようとした直前、わずかな殺気を感じリサから一歩離れると先輩受付嬢カラが青筋を立ててリサの背後で仁王立ちしている。


 僅かながら俺を見て微笑むカラの目が笑ってない。視線をリサに向けたカラは持っていた分厚い簿冊を躊躇なく振り降ろす。


 ドン!!


 ゴン!


 「あゔぇ!」


 後頭部を強打され、顔面が机に激突し美少女からは発しないハズの声でリサは唸り、机に平伏して微動だにしない。


「カラ・・リサ死んだんじゃない?」


「業務中に寝る受付嬢に厳罰をです!」


 青髪青目で人族のカラは、俺よりひとつ上の十七才で肩まで髪を伸ばしグラマーな体型で冒険者から一番人気の受付嬢だ。毎日のようにイケメン冒険者から声を掛けられているらしいが全て断っているらしい。


「くぅ〜いった〜い!」


 リサは意識を取り戻したようで、後頭部をさすりながら上半身を起こし涙目で俺を見てくる。


 俺は、リサの後ろを指差して合図するとリサは振り向きカラと目が合い慌てて立ち上がり謝っている。


「リサ!また居眠りしたらギルド長に報告しますからね」


「はい・・申し訳ありませんでした」


 カラは、リサの指導が終わると自分の持ち場へ戻っていく。リサは椅子に座ると、まだ叩かれた頭をさすっている。


「ねぇリサ・・ちょっと頭こっち」


 リサに手招きして頭を寄せさせる。


「あたま・・?・・こう?」


 ゆっくりと頭を寄せてくれたから小声で治癒魔法のヒールを唱えてあげた。


「痛いの飛んでけぇ〜」


 リサの頭が治癒魔法の薄緑色の優しい光に包まれ、ふっと光が消えていく。


「あ・・」


「痛くなくなったかな?」


「・・うん。ありがとハル」


「それじゃ、依頼達成報告に行くから」


 リサと別れて交換窓口へ移動し、机上の呼鈴を鳴らすと奥の扉が開きカラが出てきて交換手続きをしてくれる。


 薬草とギルドカードを提出し事務処理が終わるとカードと報酬の銀貨2枚を受け取った。


「ハル。お疲れさま」


「ありがと。それじゃ帰るよ」


 ギルドを出て、ふと空を見上げるとオレンジ色に染まっている。


 暗くなる前に家に帰ろうと歩き出すと、街は夜の顔へ変わり始めている。


 途中の出店に立ち寄り、肉串を2本買って食べながら家路に着き家の扉を開ける。


「ただいま〜」


「・・・・・・」


 玄関を開けたが、家は暗く静まっており誰からも応答はなくそのまま入る・・・。






続きは暇つぶしにどうぞ。

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