その当時の、大陸の情勢について知っておこう
大和時代の大陸の情勢について、あまり関わり合いたくないんですが、日本史を語るうえで中国、朝鮮については、ある程度知っておかないとまずいので、ざっくりと書いておきます。
中国は、三国時代後に晋が統一国家を樹立しましたが、魏の王族に力を持たせない「中央政権」の失敗から、王族を各地に分散し力を持たせました。ですが、これが引き金となり国家は分裂してしまいました。その後は様々な勢力が生まれては消える「五胡十六国時代」と言われる時代になります。
この時代は中国の南部に晋の生き残り政権があり、北部は彼らから蛮族と呼ばれた勢力が「ドングリの背比べ」や「雨後のタケノコ」のように出来ては消えるを繰り返していたようです。
その後、隋が中国を再統一(580年頃)、その後に隋が倒れて、唐の成立(618年頃)となります。
次に朝鮮のその当時の情勢についてです。年代的には、高句麗(668年滅亡)、百済(660年滅亡)、勝者は新羅(935年滅亡)の朝鮮三国時代って言われている時代にあたります。
あれ?何か変です。私が小学校の時習った歴史には任那(562年滅亡)という地域があったと教わった気がします。この辺を突っ込むと面倒みたいなので、一応何だかんだあって、7世紀後半に新羅が朝鮮統一したって事だけを説明しておきます。
何が言いたかったか要約すると、大和時代の日本には中国、朝鮮のごたごたがあって、たくさんの渡来系帰化人がいたという事実を、知っておいて欲しいです。