32
遅くなってすみませんでした
友人に書いているのがバレそうだったので時間を置かせていただきました
あと、31の後編は今の所ないです
すみませんでした。
次回こそは次週投稿させるのでお楽しみください
その部屋には制服を着た二人の男女がいた
男の方は赤い髪に腰には剣を携え椅子に座っている
そして、女の方は従者のように後ろに佇んでいる
「ラスカル様、ハンジーアはどうなさいますか」
立場上こういう指示をしなければいけない時はいつも面倒と感じてしまう
僕はただ地位が高いという理由だけでトップにされているだけでしかない
きっと、僕に心から忠誠をちかっている人は恥ずかしい話、一人もいないだろう
心ではそう思いながらも口に出すことはしない
「そうだな、我々の仲間となるか敵となるか見定める必要があるな」
とりあえず、こちらの派閥に取り入れるような指示でも出しておけばいいだろう
彼は主席だから副会長になるだろう。そしたら、きっとマリ側につくだろう
つまり、下手に勧誘するとスパイとしてこちらの情報を取られかもしれない
むしろ、なめられないように圧をかけておいた方がいいかもしれない
「リンスよ、ハンジーアに試練を与えよ
我々の仲間となるならそれもよし、敵対するのなら潰せばよい」
潰せと言ったのは流石に発言が過激なような気もするが
まあ彼ならどうにかなるだろう
「はっ、承りました」
リンスが部屋を物音ひとつ立てずに出て行き彼一人になったその部屋で呟く
「さあ、君は一体どんな道を進んで行くのだろうか
まあ、どんな道を進むにしても困難が待ち受けているだろうね
それが君の運命なのだから」
それはまるで全てを知っているかのような言葉を口にする
そして、その口調はどこか期待しているようで、何故か儚さも感じ取れた
ーーーーーーーーー
教室を出て早10分、トイレが見つからないし、エマも見つからない
その辺に人が居たらな聞いて探すこともできたが何故か教室を出てから誰とも会わず
ただ廊下を歩く自分の足音だけがハッキリと聞こえてくる
「おい、これはどういうことだ」
10分間も誰とも会わず目的地にすら着く事が出来ないため
ここで何を言っても無駄なのは分かってはいるが苛立って声が出てしまう
すると、自分の直ぐ背後から声をかけられる
「よく気づきましたね
流石は主席入学者なだけはありますね」
おいおい、誰だか知らないが俺の背後に立つなんて危ないな
もし俺が伝説のスナイパーだったら殴り飛ばしていたところだぞ
声をかけられたので後ろを振り向こうとするが首もとに
何か鋭い物があたるのを感じて振り向くのを止める
え、この状況はなんですか
いや、やっぱり理解したくない今自分の首に触れている冷たく鋭いのが刃物なんて理解したくない
「ハンジーア=バルシュート
今からあなたを試させてもらいます」
・・・これは俺が殴り飛ばすよりも俺の首が飛ぶような気さえしてきた
とりあえず、今は少しでも時間を稼ぎ
エマが助けてくれるの待つそれしか俺が助かる道はない
「すみませんが、何故俺が試されるの聞いてもいいですか」
相手を挑発しないように言葉を選びながら質問する
「・・・」
ちょっと応答はまだですか無視されるのか辛いんですけど、
別に難しい質問をしたわけでも、答えづらい質問をしたつもりもないんだけどな
「なるほど、答えてくれないのなら困ったな」
本当に困った、もう話すような話題がないから時間を稼ぐことができない
「学園内で男子生徒が女子生徒に襲われているため
校則に従い、処罰を与える」
そんな言葉が今度は前から聴こえてくる
後ろばかり気にしていて前から人が近づいていることに気がつくのが遅れた
前から来た女は腰に下げているケースか一枚の札を取り出す
「リリス様、これはどう言ったご用件でしょうか
彼は私が試すようラスカル様から勅命を受けております
邪魔するようであればいくらあなた様でも許しませんよ」
「許さないか・・・
まあ、いつもなら手を引くがあんまり好き勝手やってもらうと
こちらも抑止力としての効果がなくなってしまう今回はそちらが手を引け」
一触触発のこの雰囲気
そして、渦中にいるのに未だに俺だけがこの状況を理解していない
つまり、「先輩方、僕は今急いでいるのですみませんが失礼します」など言って
切り抜けられるような空気ではなく。そんなことを言おうものなら
この場の雰囲気はある意味最悪になってしまうかもしれない。
・・・誰か俺を助けてくれ




