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だらり異世界生活記  作者: 国後要
ウェディングクルセイダース
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ネコが飼いたい

言い忘れてたけど、この章は基本的に山無し谷無しのオチ無し話が基本のぐだぐだまったり章です。

なに? 他の章でも同じだって? 気にするな!

 まぁ、そんな感じで結婚式は粛々と進んで、特にどうということも無く終わった。

 そりゃね、そんな色々とあったらむしろ大変でしょ?


 何事も無く終わって万々歳。それでいいじゃないか。

 むしろレンの結婚式であれだけの騒動があった方がおかしいんだよ。

 花婿を本気で毒殺しに来る結婚式が何処にあるっていうんだ。


 リンカーネイト家とは昔から付き合いあるし、オレ個人も信用されてるし。

 毒殺なんてことはまかり間違ってもあったりはしない。

 第一にオレ毒殺したら、世界中から非難囂々だぞ。あの外道はその辺りの事分かってたのかね?


 まぁ、それはさておき、今はアリシアちゃんと一緒に家に帰ってる途中だ。

 あのあと夕食に招かれたんだけど、家でシエルちゃんが晩ごはんの準備してるしねー。

 悪いとは思ったんだけどお断りさせてもらって帰る事に。

 そしたらアリシアちゃんも帰る……というか、オレの家に行くことに。


「あ、ネコさんだ。ネコさーん」


「アリシアちゃん、興味があったらなんにでも近づいてくのやめて」


 そしてアリシアちゃんと二人だけで出かけると色々と大変であることがよくわかった。

 この子、興味あるとなんにでも近づいてくんだもんよ。

 そして、基本的に世間知らずなので、なんにでも興味を持つっていうね!


 とりあえず、ネコに走り寄ってくアリシアちゃんにオレも追随する。

 放置したら拙いしね。


「お、このネコちっこいなぁ。まだ子猫か」


 まぁ、オレもネコには興味津々だからって言うのもあるが。

 ネコやイヌに興味を持たない子なんていません!


「ネコさんかわいいねー」


「イヌもかわいいんだけどね。でもネコもさいこー」


 ネコ飼いたいなー。でもなんかうち、動物寄り付かないんだよね。

 どうも、オレからする強者の気配(笑)が原因で寄り付かないっぽい。

 オレ本人が居れば、その性質が動物には見えるから大して怯えもしないんだが。


「おーおー、かわいいなぁ」


 真っ黒いふわふわの体毛に、手の上に載っちゃうくらい小さい体。

 ぷにぷにの肉球で、てしてしとオレの腕を叩いてくる。

 そしてつぶらな目でオレを見つめて、にゃー、なんて鳴かれたら……かわいすぎるだろ!

 って、こいつ今なんつった。


「おいコラ、今『間抜けそうな顔をした人間だなぁ』つったろ。こちとら動物の言葉分かるんだぞ、舐めんなよ」


 これは本当だ。オレは基本的に動物全般の言葉が分かる。生憎魔物の言葉は分からなかったが。

 普段は意識してないからただの鳴き声にしか聞こえないがな。


「タカヤ、ネコさんの言葉わかるの?」


「ああ、分かるよ。コイツ口悪いな……」


 見た目はこんなに可愛いのに、本当に口悪いな。

 人は外見に寄らないっていうし、動物も同じなんだろうか。

 あるいは動物と人間じゃ美的センスが違って、この子猫は凶悪な人相……って言うか、猫相なのかも……。


「なんて言ってるの?」


「オレの事は『間抜けそうな顔をした人間』で、アリシアちゃんは『アホみたいな顔をした人間』だそうだ」


「ひどい……」


「お前アリシアちゃん泣かせたら三味線にすんぞ。本気だからな、おい」


 確か楽器の作成は木工系スキルだったから作れるだろう。

 問題は三味線の作り方がさっぱりわからない事だが、まぁ頑張れば何とかなるだろ。


「そう言えば、子猫の皮は柔らかくて三味線にぴったりだと聞いたな」


 それもメスの。加えて出産経験のないネコがいいんだとか。

 出産経験のあるネコは、交尾の時に皮が傷ついてる事があるから三味線に向かないんだってさ。

 その点で言うと、こいつはメスだしぴったりだな。


「『冗談だろ……?』って? 冗談は無しだ。オレは糞真面目な男だ」


 むせる。


「でも、この子ほんとうにかわいいね。名前はなんていうの?」


「お前、名前は? ……ふーん、オングロフって言うのか」


 確か、この町のネコの言葉の意味で言うと、黒毛って意味だったな。そのまんま過ぎる。

 まぁ、こいつらは基本的に匂いで他者を識別するから、名前はそれほど重要でもないからいいのか。


「オングロフって言うの? へー……かわいい名前だね……」


 どっちかっていうとカッコイイ響きのような気もするが。

 まぁ、アリシアちゃんの感性って微妙にズレてるし、いいか。


「よし、オングロフ。お前をオレの家の飼いネコにしてやる。覚悟するがいいわ。ぐわはははは。なに? いやだって? お前に拒否権ねーから」


「ネコさん飼うの?」


「飼う! オレが決めた! 我が家を猫屋敷にしてくれるわ!」


 まぁ、そこまでたくさんのネコは居ても困るのだが、縁側でくつろぐときにネコ居ると幸せだし。

 膝の上にネコが座ってると凄い和むんだぜ。

 元の世界じゃ出来なかった贅沢だから、ぜひやりたいぜ。


「よし、じゃあ、とりあえず家に帰ろうか。途中でコイツの餌も適当に買わないとな」


「私たちと同じものじゃダメなの?」


「ダメなの。人間の食べ物はネコにはよくないの」


 食べれないわけではないんだけど、基本的に塩分過多になっちゃうしね。

 特に今の時期は塩漬け肉が多いから、ネコにはよくない。

 コイツの為の餌を買っていかなくちゃならないのだ。


「んじゃ、とりあえず商店の方に寄って行こうか」


「うん! オングロフもいっしょに行こうねー」

 

 いやだよ。とオングロフは言ってるが無視してオレたちは商店の方に足を向けるのだった。

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