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だらり異世界生活記  作者: 国後要
婚礼潮流
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そのりくつはおかしい

 夕飯は特になんとゆーこともなく、和食でした。

 まぁ、美味しかったけどね。


「孝也さん、すごいことを思いつきました」


 で、今は夕食後の暇な時間。

 何時もならなんかして遊ぶんだけど、今日はさすがに疲れた。

 なので何もせずにぐだぐだ。レンとアリシアちゃんは風呂に入ってる。

 そして秋穂さんが暇になったのか、なにやら妙な紙束を手に声をかけて来た。


「なんです?」


「醤油を冷奴にかけると近親相姦であれば、親子丼は母子相姦に違いないと!」


「秋穂さん、あなた疲れてるんだよ」


「いいえ、間違いありませんわ。そう、ついに見つけたんですもの……」


「まさか……あのファイルを……!?」


「いえ、鉄棒ぬるぬる先生の春画を……」


「デデーン、アウトー」


 なんでそんなものを持ってるのかとか、葛飾北斎先生こんなとこにも居るのかよ、とか突っ込みどころはいろいろある。

 しかし、そんなものを持ってる時点でアウトなのは間違いない。

 なので、とりあえずアウト。ボッシュートです。


「なんでこんなもん持ってるんですか。うわ、触手ものばっかじゃねえか」


 しかも力いっぱいアニメ絵なんですが。

 この世界はいったいどこに向かおうとしてるんだよ。


「なんか小さい子の比率が……これ、もしかして?」


「はい。あの外道の持ち物の一つです。要ります?」


「こんなもん燃しちまえ」


「駄目ですよ。春画はそれなりに高く売れるんですから」


 そーゆーもんなのか。とか思いつつも秋穂さんに春画を返す。


「財産の整理はどんなもんなんですか?」


「はい。目録は既にありましたから、買い手のつきやすいものは既に買い手がついております」


「へぇ」


 買い手のつきやすいものって言うと、伝家の宝刀とかそう言うのなんかね。

 縁起がよさそうだし、買い手は簡単につくかもしれない。


「あと数日もすれば大方売れるでしょうし、売れないものも、武家の所蔵品と言えば二束三文とはいえ売れるでしょう」


「こういう時は家の名前が役立つね」


 武家が持ってたものなら高いかもしれない! って馬鹿が騙されるわけだ。

 世の中はそんなに甘くないぜ……。


 そんな事を考えていると、頬を上気させたレンとアリシアが戻ってくる。

 二人とも浴衣姿だ。なかなか新鮮な気分だな。


「上がったぞ。孝也、入ってくるといい」


「いや、オレは後でいいよ。熱いお湯嫌いなんだ」


 ぬるま湯が最高だよねー。

 ぬるま湯で一時間くらいグッダグダするのが最高。

 音楽聞きながら読書なんかすると、更に最高。


「ハッ、もしや孝也さん……たっぷりと染みだしたエキスを堪能する為に?」


「秋穂さん、あんた真剣に病院行け」


「冗談ですわ。とにかく、男性が最後なんてよろしくありません。さ、次は孝也さんがどうぞ」


「えー……」


 レディーファーストにするべきだろ、こういうのは。

 男なんて身嗜みなんか気にしないんだし。

 それに秋穂さんは、ちょっと変態的な言動を除けば、おしとやかなレディーだし。


「そうだよ、レディーなんだよ。レディーファーストなんだよ。昨今、レディーと呼ぶに相応しくない自分勝手な女性ばかりが増える中、秋穂さんはまさにレディーと呼ぶにふさわしい女性! であればレディーファーストは当然! さあ、次は秋穂さんがどうぞ!」


「レディーファーストなんて言葉、この国にはありません」


 オーマイゴッド。


「チッ、しょうがねーなー……じゃあ、さっさと入って上がるんで」


「……お背中、流しましょうか?」


「けっこーです」


 どこまで洗われるか分かったもんじゃねえ。

 風呂の扉には魔法でロックしとこう。





 それでもついてくる秋穂さんから逃れつつも風呂に入り、十分足らずで全てを終える。

 風呂場の中でアイテムボックスに仕舞っておいた着替えを纏って風呂から出る。

 その瞬間、肌色の物が飛びかかって来た。


「そんな烏の行水ではいけません! 私がしっかりとお背中を流しましょう! さあ、風呂場に戻って!」


 まぁ、予想通り秋穂さんだった。

 風呂から上がれば、諦めると思ったのに、まだあきらめていなかったらしい。


「って、なんで服着てないんだアンタ! 服着ろ!」


「風呂場で着衣など無粋でしょう!」


「いい加減にしろこの痴女!」


「痴女でもなんでも、あなたを物にするためならば!」


「そんな焦らんでもオレは逃げたりせんわ! あんたらの事はちゃんと面倒見るからもうやめろ!」


 マジで勘弁してほしい。これ以上やられたら、オレの世間体が大変な事になる。

 オレはまだ世間に顔向け出来ると信じているんだ。


「くっ、そんな甘言には惑わされません! レンは妹が欲しいそうですから、手伝ってください!」


「養子でも取れ!」


 そんな風に騒いでいると、騒ぎを聞きつけたのかレンとアリシアが。


「タカヤ、秋穂さんとなにやってるの?」


「なーっ!? 母上!? 何をやってるのですか!?」


「レン! 妹を欲しがっていましたね! 妹を作るためです! 見逃しなさい!」


「そんなことが出来るか! ええい! 離せ! 離さんか! はしたないぞ!」


「痛い痛い痛い! 背中に爪立てるな!」


「タカヤ、秋穂さん赤ちゃん作るの? どうやって作るの?」


「まぁたいへん! 子供の作り方を知らないのはいけませんわ! 孝也さん、アリシアちゃんに子供の作り方を教えてあげましょう!」


「やめろやめろ! アリシアちゃんは純粋なんだ! そう言うのはやめろ!」


 こんな感じで、カオスな夜は更けて行く。

トモエさんの入った後のお風呂なら飲みたい

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