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萩の喜び。

このような日が来るなんて!!

本当に、この日が来ることがわたくしには夢のようですわ。

凛様が月へ帰られるのを鷹明様が御止めになりました。

本当に、一次はどうなる事かとヒヤヒヤ致しました。

今はもう、凛様は月へは帰れません。こんな嬉しいことな無いので御座います。

わたくしを初め、華は勿論の事。屋敷の者達まで喜んでおります。

実は、ここまで来るのには大変だったので御座います。


それは・・・・・


あの日、凛様は何やら悩まれておられたご様子でした。

わたくしにも華にも凛様は何も仰りません!日に日に元気がなくなっていく凛様を見るのが辛ろう御座いました。鷹明様も凛様の変わられた御様子にかなり御心配をされておられて事々ある度に凛様の御部屋に足を運ばれておられましたが、凛様は鷹明様にも言えない事情がお有りのようでした。

それに凛様は眠られなかったのか毎日のように庭を眺めておいででしたの。

ある日、わたくしは凛様をお見かけしたのです。それも真夜中。

すると、凛様は月を見て泣いておられました。わたくしは凄く不安を感じました。

そして、わたくしも声を殺して泣いておりました。

もしや!月からの使者が凛様を迎えに来るのではないかと恐ろしくて。

すると鷹明様も眠れなかったのか庭におられる凛様の所へ参られました。

お2人は何やら話されておられる御様子。わたくしは聞いてはいけない!と思いましたが、もし、もしも凛様が月へ帰られたら・・と思いますでしょう。だから、申し訳ないのですが会話を聞いてしまっていたので御座います。

初めは凛様と鷹明様は小さいお声で話されておられましたが次第には凛様が大きなお声が聞こえて参りましたの。

するとどうでしょう!鷹明様が、あの鷹明様が凛様に「此処を出て行くな!」と申されているではありませんか!

凛様も納得された御様子。

本当に、わたくしは天にも昇る気持ちで御座いました。

ああ!これで凛様は月へはお帰りになられ無い!と思い安堵致しました。

華も屋敷の者達も皆、泣いて喜んだのです。


それからですわ。あれよあれよと言う間に今日まで来ました。

本当に、凛様と鷹明様がお幸せに過ごされておられます。

わたくし個人と致しましては鷹明様には早く婚儀をして頂きたいので御座いますが、鷹明様には何か思う事があるのでしょう!未だに婚儀はされません。

きっと、「今」を楽しみたいので御座いましょうね。ホホホホ・・・・・


それにしても、鷹明様のお顔!嬉しさで一杯ですわ。少し、鼻の下が・・・失礼致しました。


さて、明日は凛様に何をしてさし上げましょうかしら。


楽しみでございます♪

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