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一人ぼっちのオオカミ

作者: 水無瀬 雫

あるところに、一人ぼっちのオオカミがいました

オオカミは見栄張りでしたが、淋しがりやでした


ある日オオカミは食事のために、羊を狩りました

肉を食べながら、オオカミは考えました

「そうだ!この皮をかぶって、羊と友達になろう!」


オオカミはまず、口をすすぎました

体中の血のにおいを落として

羊の皮のタキシードを着ました

その姿は、どこからどう見ても羊そのものでした


オオカミは羊の友達をたくさん作りました

オオカミは友達を失くしたくない一心で、肉を食べるのをやめました

羊の役に立ちたくて、彼なりに頑張りました

羊はそんな彼を、頼もしく思っていました


オオカミと羊は日々を楽しく過ごしました


しかし、そんな日々も長くは続きません

あくる日群れに新しい「羊」が来ました

その「羊」はやってくるなり、こう叫びました

「よく見ろ!こいつはオオカミだ!」


錯乱する羊たち。

続けて、その「羊」はいいました

「逃げろ!こいつは危険なんだ!」

よく響くだみ声で、そういいました


オオカミは一人ぼっちに戻りました


次の日、オオカミは遠くから群れを見ていました

昨日と比べて、群れの羊は減っていました

しかし、どの羊もそのことに気がつきません

なぜ、羊の数がへったのか?

答えは簡単、羊の皮をかぶったオオカミがいるからです


服に血のついた「羊」と楽しそうにしゃべる羊たち

――世界とは、このような物なのか

オオカミはそういい残して、そこを去りました


その後、オオカミの姿を見たものはいません

死んだのか、生きているのか

世界の本質を知ってしまった彼は

いったい今、どこで何を

しているのでしょうか?









羊の皮をかぶったオオカミ。そんな話を聞いたことはありますよね。

オオカミというのは絶対に悪なのでしょうか?

もし、羊の皮をかぶっていたのが、淋しがりやのオオカミだったら?

そんなこんなで出来上がったのがこの作品です。

初投稿作品ゆえに、クオリティの低さにはご勘弁を・・・

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