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第7章 ~転換・現実を見つめながら・・・・・・②~

※短いです!スミマセン。

リンがハース達に接触したのと同じ頃クロス共和国の最高意思決定機関である十字議会が始まっていた。

十字議会は選挙で選ばれたクロス国民10名による議会だ。


しかし今回の議会には先日の進攻で指揮を執っていたバンが参考人として招かれていた。




まず沈黙を破ったのは議長のライト・ライトだった。


「・・・バン将軍!

 今回の失態について何か弁明はあるんか?」


「有らへん!

 フロルドの力を読み違えたワイの凡ミスや!」バン


質問に胸を張って答える態度はむしろ清々しい物が有る。


「将軍はエレメントマスターの力をどれほどの物と考えていたのです?」


そう今度はリプレ・スタッカートが聞いた。


「年齢から魔力はSSデュオの上程度、後は技術で補っとると思てた。

 実際潜入してからの派閥の指揮っぷりはワイらより上やったしな。

 あの手の人間は力より技で戦いたがるさかいな。

 技術が高いと判断して待機しとったし対応もそれを基準に組んどった!」バン


「でも実際はそうは行かなかった。」リプレ


「そや!

 実際にはフロルドの力は明らかにSSSSSクインデッドクラスの魔力は有ったさかいなぁ~!」バン


「そ~かそないに凄い力を秘めとったか。」


何処か嬉しそうに聞こえる口調で答えるライト。


「・・・手駒に出来れば話は早いけど!」


そう今度はジェーン・ヒューストンが言った。

それにカタロス・サイトが素早く反論する。


「無理だな・・・。」


「判ってます!

 それくらい。

 ただそうなれば苦労せずに攻め込めると言うだけの話です!」ジェーン


「たしかに楽は出来るやろけど・・・・・・・・・。

 それやと後が怖いで裏切る可能性高いわ!」ライト


「皇帝の娘のエリシエール・A・S・マークライトを人質に出来れば可能でしょうが・・・。

 それも難しいでしょうね。」リプレ


「エリシエールを人質に?

 意味が無いと思うけど?」カタロス


「いやフロルド・Y・F・ランフォードとエリシエール・A・S・マークライトは両想いや。

 フロルドはエリシエール守る為に死にかけたぐらいやからな。

 せやけどエリシエールはエリシエールでフロルドの足引っ張るん嫌っとるっぽいから・・・。

 人質為るくらいやったら死ぬやろな~。」バン


「・・・それや!

 それ利用しょ。」


そういって議長ライトは笑った。

それに木賀・弥彦(コガ・ヤヒコ)が問い返す。


「利用・・・ですか?

 一体何を想い着いたのです。」


「その前にバン。

 皇帝は確か人の心が解らんど阿呆やったな?」ライト


「?

 ああ・・・そうやで。

 それがどないしたんや?」バン


「んでフロルドは皇帝とは反りが合っとらん感じやねんな?」


「せや。」バン


そこまで言うとライトは悪戯を思いついた子供の様に目を輝かせた。

その様に少々呆気に取られながらもヤヒコはもう一度問い返した。


「ライト、一人で納得してないで思い着いた策を教えてください!」


「あ~。スマン!スマン!

 何も難しい事あらへん。

 暫くほっといたええだけや。」ライト


「はぁ・・・?

 ほおっておくんですか?」全員


「せやほっといたらええねん!

 そんで後は皇帝が協力を渋っとるはずのフロルドに接触するやろう。

 当然、エリシエールを人質にして戦いを強要するのはほぼ間違いない。

 その後エリシエールを保護したったらフロルドはワイらに協力する。

 最悪でもこの戦争には介入せんなるやろ。」ライト


「それほど上手くいくでしょうか?」


今度はシーマ・V・オーガストが問い返す。


「どっちみちワイらにはフロルドを止めれる戦力なんざあらへん!

 せやったら一発賭けてみんのもおもろいやないか!」ライト


「賭け・・・ですか。

 政治家の台詞では有りませんね。

 ですが・・・。

 先の進攻の際帝国は我が国の進攻になすすべも無く町一つを落とされている。

 その事が皇帝に焦りを与えていれば・・・。

 このまま睨み合いを続ければそう言った事態は十分に有り得ますね。」シーマ


「仕方ないか。

 それで行きましょう。

 バン将軍引き続き軍の指揮をお願いします。

 皆さんもそれで良いですね!」ヤヒコ


その問いに全員がうなずき同意する。


「ほな龍翼将軍バン殿よろしゅう頼むで!」ライト


「その異名で呼ぶなや!

 恥ずいがな・・・。

 まぁええわ。

 ぼちぼちやらして貰うで。

 期待はせんといてや~。」バン


「そうします。

 本日の用はこれで終わりです。

 お疲れ様でした。」シーマ


「ほな失礼するわ。」バン








「喰えない人ですね・・・相変わらず。」


バンが去った後和田山・栖羅堵(ワダヤマ・スラド)がそう言った。


「それはそうでしょう。

 あの方は我が軍が誇る五鬼将の筆頭。

 龍翼の名を与えられた智将なのですから。

 そうそう本心など覚らせては頂けないでしょね。」


そう何処か誇らしげに言ったのはバンの妻で十字議会議員でもある紅音・W・フェスタ(アカネ・W・フェスタ)だった。

ちなみにバンのフルネームはバン・M・フェスタである。


「何にせよ今日は此処までや。

 ほな本日の議会はこれにて閉会とする!

 ご苦労さん。」ライト


そう言って十字議会は幕を閉じた。


メインサイドの補助ストーリー的な意味合いが強い章です。

ただこの章は簡潔に書いていますが本当はもっと力を込めるべき章だったりしますが作者の都合で余りいじってません。

この章は余り力を込めるとネタバレ必至なんですスイマセン、ほんとスイマセン。

と言う事で余り良くない後書きですがまたお会いしましょう。

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