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第11章 ~時を刻む者・今は昔、昔は今③~

本当に久々の投稿です。

何時もの如く言い訳は後書きで。

バンは密偵の首を狩った場所から徒歩で1時間程歩いた所に在る酒場にブラッディー・クリムゾンを従えて訪れていた。

そこは、良く権力者が密談を行う酒場で店側も商売柄良く言えば口の固い、悪く言えば裏取引による秘匿を行う、表向きは合法の裏では非合法の酒場だった。

故に裏の使用方を行う時に置いては入り口で先ず特定の酒を決められた順番に注文して案内を受けてから店を出る時に通常の3~10倍の代金を払う事が通例と成っていた。


そこに入り既に10分、バンが有る質問をしてから返答の無いまま過ぎていた。

それはフロルドとブラッディー・クリムゾンの関係である。

それはどう考えても二人の関係が通常の敵対行為とは掛け離れた非常に残忍で獰猛でいて何故かやたらと蛋白に感じる空虚さを拭い切れなかったからだ。

普通此処までひどい敵意を持つ場合はもっと泥々とした殺意や嫉妬と言った負の感情を感じ取れる、しかし、ブラッディー・クリムゾンからは敵意や殺意は感じてもそういった負の感情が感じられないのある。

はっきり言ってこれは異常と言える。

だからこそ交渉の前にどうしても確認しておか無ければならなかったのである、しかし返ってきたのは沈黙、答える気は無いのだろう。

そうは判断したもののそれでもバンは次の質問には行か無かった、その結果が吉と出るのか凶と出るのかはあえて思考からは除外して、制限時間を今から十分として様子を見ることにしたのだ。

それから更に時間が経ち、間もなく刻限と言うギリギリの時間でブラッディー・クリムゾンは口を開いた。


「俺と奴は同じ力を持ち、共に喰らい合う関係だ。

 そこに感情などある物か・・・只、何方かが喰い何方かが喰われるそれだけだ。」


それだけ言うとまたも沈黙に徹する。

しかし、今度はバンが戦慄と共に押し黙った事で更に重い沈黙が周囲を覆う。

店員は、二人の沈黙に今までの政治家達のネチネチとした陰湿な駆け引きとは違う気配に二人が客である事を完全に無視してその部屋に近付く事すらしようとはしなくなっていた。

重い沈黙の中、バンはこの交渉を続ける事に疑問を持ち初めながらも席を立つ事を選べなかった。


その様子をどう解釈したのかは分からなかったがブラッディ・クリムゾンは沈黙を破って口を開く。


「奴との関係を知ってどうする?

何か国のために為るような事でも有ったか?」


何処か挑発している様にも取れる質問の仕方で問い掛けてきたその質問にバンは言葉を窮する事になったが答えないと言う選択肢を取ることも直感的に危険だと悟った。

故に更なる深みにハマっている事にも気付いていた。




~トルカナ湖湖底~

フロルドとレイの死闘とアサヒ、サクヤの死の真相を目にした若い兵たちは、その凄惨な光景に完全に沈黙し、実母と叔母の死と二人の従兄弟と祖父の関係を目にしたイツキとシャラはシャラはイツキに組しかれたまま、驚愕を顔に貼り付け沈黙し、イツキは何処か冷めた眼差しでフロルドを見詰めていた。

そんな中ゲンブシンはアサヒの死を確認した瞬間に再びフロルドに刃を向けていた。

フロルドはイツキの動向を気にしながらゲンブシンの放つ刃を受け流し続けていた。

暫くして徐ろにイツキが動いた、その行動によって起こった結果は実に単純でシャラの衣服が破れると言う結果、この瞬間イツキは完全にフロルドに敵対し、ゲンブシンの傘下となった。

その結果、起こったのはシャラの三度みたびの絶望と同時に白い毛並みに覆われた大きな足に蹴り飛ばされるイツキと言う不思議な構図。

更に地に伏したシャラの隣に舞い落ちてきたのは裾の大きく広がった白いドレスと少し後ろに降りた濃紺のパンツスーツ姿の二人の少女、現実離れした不思議な光景に沈黙が落ちるが、そんな中でもフロルドとゲンブシンは変わらず争っている。

何ともシュールだが、イツキがこの場にもどった事で状況に一気に緊張が走る。


「もう宜しいですね?

 帰りましょう、お兄様。」リン


それ故に緊張感の無い声音で切り出されたその言葉に後ろでソラに出された手を取っていたシャラを始めゲンブシンでさえ動きを止めた。

そんな中、それた一瞬の注意を見逃すことなく戦線を離脱したフロルドとアルフはそれぞれフロルドはリンとシャラを両手で抱き上げ、アルフはソラを背にのせて撤退を開始する。

直ぐ様追撃を開始したゲンブシン達だがタイムゲートの再びの発現により現在に強制転送された事によりフロルド達を見失う事と成り追撃は失敗する事となった。

一方、フロルド達はそのまま一旦完全に姿を消す事となる。


長い沈黙申しわけ無いっす!

とにかく忙しかったんです。

○働基○法完全に無視した忙しさだったんです。

死ぬかと思いましたよ、ええ、そうですよ。

休出、残業当たり前、徹夜?そんなもの当然ですけど何か。



延々愚痴りそうなのでそろそろ本文について。


トルカナ湖編終了です。

前回更新からかなり空いた割にトルカナ湖編の終了までは余り文章なかったんですハイ。

コメントとしてはシャラ良かったね~これ以上嫌な目に会わずに…。

位しか言ってあげられ無いだって自分で書いたんだもの。

ピークは過ぎた物のまだしばらく忙しい(地震の影響がボディーブローで(泣))のでまた遅く為るかもですが永い目で見てください!

ではでは。

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