噂
ハナはドラゴンに乗って飛んでいる。
誰にも邪魔されず、自分の能力を使える。
空は気持ちいい。
たまにはストレス解消しないとね!
「ハナ?昨日の夜どこか行ってた?」
ルイがハナに聞いてきた。
バレてたか…
「うん、まあ…」
ハナは曖昧に肯定した。
「ドラゴンもハナと一緒にいたいみたいだし、たまにはいいけど。次は、俺に教えてから行って」
ごもっともです。
「ごめん。心配かけて」
ハナはちょっと反省した。
「素直でよろしい。もし今度黙って行ったら、お仕置きだよ?」
ルイはハナを見て笑った。
うっ…
ハナはちゃんと話してから出掛けようと心に誓った。
薬学の授業。
「今日は回復薬を作ります。鉱石によって何に効くか変わります。この薬草を入れて、鉱石は自分で選んでみて、では、皆さんもやってみましょう」
妖精達が耳元で囁いている。
「ハナ、これを入れてみて!」
「この鉱石が綺麗だと思う〜」
「分かったわかった。じゃあアメジストにするね!」
コソッと妖精に伝えるハナ。
その様子を見ているリリー。
「妖精達と楽しそう、いいなぁ」
「そう?」
「ハナのおかげで妖精見られて嬉しい」
ハナが作った魔法薬は、魔法を使う能力を高める物になった。誰よりも美しい色をしている。
「何それ?妖精が教えただけじゃん!」
妖精が人に懐く、話せるだけでも凄い事なのだ。
やっかんでいる人ももちろんいるが…
「ちょっとやめな!」
「あんた、あの噂しらないの?」
コソコソ話している声がする。
ドラゴン達が集合してしまったあの事件以来、ハナに何かしてこようという輩はいなくなった。
ただ、ハナに近づくと危ない目に遭うという噂が生まれた。
まぁ、実際そうだし、今までよく気づかれなかったものだ。
「ハナ、気にしない方がいいよ!」
リリーがサラを気遣う。
「ありがとう」




