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許嫁は世界を破滅に導く力を持つ  作者: 紙絵
第一章

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5/7

世話のやける許嫁

翌朝

「送ってくか?」

ルイはハナを気遣ってくれている。が、一緒にいる所を見られたら、またなにをされるか…というか、してしまうか分からない。

「1人で行くよ。何かあったらドラゴン呼ぶ」

「それはやめなさい。」

「冗談だよ、じゃあね!」


学校に着くと意外と普通に過ごせた。

昨日の取巻き達はこぞって休んでいたし、いなくなった騒ぎも体調不良という事になっていた。

ルイが学校側に何かした?

先生にいなくなった事を、問い詰められたりもしなかった。

「ハナ昨日どうしたの?急にいなくなったから心配したじゃん。カバンはあるのに保健室行ってもいないし…」

「ありがとうリリー」

荷物はあの後、移動魔法でルイが取りに行ってくれていた。

「また具合悪くなったらすぐ教えてね!」

リリーは本当にいいヤツだ。


普通の学校生活を過ごしたい。

静かに卒業まで過ごせるように、目立たないようにしようと心に誓うハナであった。


ルイはハナの事を考えていた。


ハナはドラゴンを従えられる。

しかも数の制限が無い。おまけにハナが危ない目に遭うと、オートでドラゴン達が集まってきてしまうほど、ドラゴン達に懐かれている。

国中いや、世界中探してもそんな者はハナしかいない。

稀有な才能を持った彼女は、実は超重要人物である。一歩間違えば世界を破滅に導く力だ。

普通なら重要な警護対象であるが、ドラゴンがハナを守っている為、下手に刺激できず、警護は無しという事になっている。

ルイは国の重鎮の息子であり、ドラゴンを従える力も持っている。(ただし1匹だけだが)その為、ハナの許嫁に選ばれた。


幼い頃、国の重要会議に父が呼ばれた際、自分も着いて行った事がある。

1人で庭を散策していると、奥から笑い声が聞こえた。

ドラゴンと妖精、その中心には自分より小さな女の子がいた。妖精の光に囲まれた彼女は、まるで輝いているように見えた。

あの時、ルイはハナに一目惚れしたのだ。


しばらくして許嫁と紹介された時、純粋に嬉しかった。

今回は何が原因で、あのような事態になったのか。ハナは聞いても教えてくれなかったが、大体察しはついている。学校にも問い合わせた。


アイツは自分の事を普通だと思ってるけど、全然普通じゃないからな…


栗色の髪型はセミロング。身長は155センチ、色白、青い目は大きめで見つめられると誰でもどきどきしてしまうだろう。

妖精がひっきりなしにそばに居るので、ハナの周りはキラキラしている。


「まったく、世話がやける許嫁だよ」

ルイは口角が上がった顔で、ソファに寄りかかった。

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