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許嫁は世界を破滅に導く力を持つ  作者: 紙絵
第一章

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3/7

お花見

桜が満開だ。こんな日はお花見に限る!

今日は土曜日、ハナは魔法で箒を呼び出すと飛び乗った。

「どこ行くんだ?」

うげっ!

振り向くと寝起きのルイがこちらを見ている。

「ルイ…」

「そんな起き抜けで出掛けていいわけないだろ?顔洗った?服も着替えて!」

「わかったよー。もうー」

渋々窓を閉める。

「朝ごはんもちゃんと食べるんだよ?」

ルイは世話焼きである。ハナに限るが。

ハナは子供扱いされてムスッとする。

ちょっと年上だからってさっ!

ただ言ってる事は正しいので言い返せない。


お花見にルイも付いてくることになってしまった。

「箒で行きたい!空から見ると綺麗なんだよ」

ハナはルイにお願いする。

ルイからだとハナは上目遣いになっている。

「…いいよ。でも、2人乗りね」

くそっ、かわいいな!


空から見る桜はとてもきれいだった。箒に乗って見ている人もちらほらいるが、地上の人混みよりマシだ。

「ほら!あの辺いっぱい咲いてるよ!」

「ハナ、ちゃんと掴まって!落ちたら大変だよ」

ルイの心配なぞ気にもせず、はしゃいでいる。

まだまだ子どもだな。

「うわっ!」

「危ない!」

ルイはハナを捕まえた。

やれやれである。

「ごめん…」

「もぅ、言わんこっちゃ…」

鼻と鼻がぶつかりそうな距離だ。

抱き寄せている左手が柔らかいものに触れている。

子どもだと思っていたが、これは…!

2人は赤面した。

「うわっごめん…そんなつもりは…」

ルイは焦る。

「あっ大丈夫…私がはしゃぎすぎたから」

ハナも下を向く。

ルイが焦っている姿なんて初めて見た!すごい、かっ…かわいい!

桜を見るのも忘れて、お互い上の空になりながら帰宅した。


帰宅後、カイルが訪ねてきた。

「みんなでお花見しよーって話してて、ハナの家近いから誘いに来た。」

カイルと男友達数人だ。

「お花見はもういいかな…」

先程の事を思い出し赤面する。

「どうした?ハナ?」

ルイが顔を出す。

「ルイさん!」

「カイルか、久しぶりだな。」

カイルとルイは幼い時から知り合いである。さっき風で乱れた髪でも十分にイケメンだ。カイルの友達が赤面してあわあわしている。

「なんでルイさんがハナの家に?」

2人が許嫁なのはカイルは知らない。

「今一緒に住んでるんだ。」

「へ?」

カイルは停止する。

「ルイ!それは…」

ハナが止めようとするが、ルイは気にしない。どころか、ハナの肩を抱き寄せる。

「…!」

声にならない声が周りから聞こえる。

「俺達いいなづ…」

「ルーイー!

カイル!お花見はまた今度、じゃあね!ほらっルイ行くよっ」

「え?ハナどこに?」

ハナはルイを押し込んでいる。

「あ…行っちゃった。」

カイルは呆気にとられる。

一緒に住んでるって、どういうこと?


「許嫁って言っちゃダメだった?」

ルイは意地悪な笑顔でハナに聞いた。

「だって!」

高校生で許嫁って、そんなの話題になりすぎる。カイルと幼なじみってだけで色々大変なのにー!

「カイルの事好きなの?」

真剣な声でルイがハナの目を覗き込む。

目が笑ってない。

「いやいやいや、そんな訳ない」

目の前で手を振り振りする。その手をルイが掴んだ。

「本当?」

「どうしたの?ルイ、なんか怒ってる?」

分かってないハナに少しイライラする。

「妬いてるの!ハナがモテてるから!」

カイルはともかく、あの後ろの男ども、ハナをじろじろ見やがって…

「私がモテてる?」

「…分かってないなハナは。もう言葉だけの許嫁は止める。」

「え?」

腕を引っ張られる。ルイはハナにキスした。

強引に、でも優しい。

「…!」

「これで何かあった関係だね?」

ハナはしばらく動けなかった。

もう子どもではないと意識したからなのか、ルイは自分が焦っているのを自覚した。

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