家庭事情
「ただいまー」
「おかえり」
うげっ!
ハナが固まる。
「そんな顔しないでよ。俺だって傷つくよ?」
例の許嫁が家にいた。
「うぅ…ごめん。びっくりしただけ。」
「ルイ君はママが呼んだの。ハナもこっち来て座ってくれる?
もうすぐハナも18歳でしょ?結婚まで時間もなくなってきた。だから、家族になる準備として、ルイ君も一緒に住んでもらおうと思うの。」
「…はい?」
ハナはポカンである。
「パパもルイ君も了承してるから大丈夫。あと、パパとママしばらく外国に行く事になっちゃって、魔法の仕事でね。ルイ君いてくれれば安心だし問題ないと思うけど、どうハナ?」
「ええと…」
ルイがいたら安心とは?
「大丈夫ですよ。私がしっかりハナさんの面倒を見ますので。」
面倒とは?
「本当、ルイ君はしっかりしてる!安心して任せられる。それじゃあ、そういう事だから、ママ行くね!」
「え!もう?」
展開が早すぎないか?
「いってらっしゃい。」
ルイが頭を下げる。
「ばいばーい」
母は移動魔法で消えた。
ちなみに外国へは飛行機で行くのが一般的だ。移動魔法は国内での移動のみである。
「2人で住むなんて、ドキドキしちゃうね」
ルイがハナを見てニヤリとする。
こいつと同じ家に住むなんて…
「同居記念にちゅーでもする?」
「しない!」
反射的に答えるハナ。
「ハナはかわいいなあ」
ルイはハナを見て笑っている。
ハナはため息を付いた。




